京都鉄道博物館(きょうとてつどうはくぶつかん)は、京都駅の西の梅小路公園にある鉄道博物館
展示面積・展示車両数などにおいて日本最大の鉄道博物館
「地域と歩む鉄道文化拠点」を、基本コンセプトとされている
<基本ミッション>
鉄道を基軸とした事業活動を通じた地域の活性化に貢献すること
地域との共生を目指し、博物館として、学校教育、周辺施設など、地域との連携を図り、地域の活性化に寄与すること
「憩いの場」であるとともに、「見る・さわる・体験する」ことで誰もが楽しむことができる「学びの場」となることを目指している
<マスコットキャラクタ「ウメテツ」>
好奇心旺盛で元気いっぱいのツバメの男の子
自然あふれる梅小路公園から、古くから人と自然との共存を象徴するツバメを連想しモチーフとされる
鉄道への愛は誰にも負けず、あまりの好きさに帽子とカバン(通票革袋)は、自分でつくるほど器用な性格
チャームポイントは、子どものような真っ赤なほっぺと、寝グセの羽、好奇心旺盛のまゆ
<サブキャラクター「えすまる」>
イギリススタイルの蒸気機関車230形233号機がモデル
旧梅小路蒸気機関車館を拡張・リニューアルを行い、交通科学博物館の収蔵物を加えて展示されている
展示面積・展示車両数などにおいて日本最大の鉄道博物館
<車両基地>
構内施設の一部は、梅小路運転区の車両基地の機能を持っている
展示引き込み線は、営業線扱いになっており、標識類も設置されている
引込線を介して展示車両を入れ替えることも可能で、現役で運行している車両なども臨時で展示できるようになっている
<梅小路蒸気機関車庫(重要文化財)>
現存する最古の鉄筋コンクリート造、平屋建の扇形車庫
上から見ると、扇を開いた形に見えるので「扇形車庫」と称され、20線の引き込み線がある
1番から7番までは動態保存車、8番から20番までは静態保存車が収蔵されている
屋外には転車台(ターンテーブル)と放射状に伸びる引き込み線がある
蒸気機関車は、車庫から引き込み線で転車台まで移動し、蒸気機関車の向きを変え、本線へと移動する
1914年(皇紀2574)大正3年7月末の完成
設計・建築指導は、鉄道院西部鉄道管理局の渡辺節(東京帝国大学建築科卒業)
施工は、大林組
<230形蒸気機関車233号機(重要文化財)>
1903年(皇紀2563)明治36年、汽車製造合資会社製、1B1形タンク式蒸気機関車
現存する最古の量産型国産蒸気機関車
本形式の蒸気機関車は、性能が安定しており、保守も容易なことから、51両が製造された
<1800形蒸気機関車1801号機(鉄道記念物)>
1881年(皇紀2541)明治14年、英国キットソン社製
本館に収蔵されている
<EF52形電気機関車1号機(鉄道記念物)>
1928年(皇紀2588)昭和3年、日立製作所製
本館に収蔵されている
<21形制御電動車1号車・16形グリーン車1号車・35形普通ビュッフェ合造車1号車・ 22形制御電動車1号車
(鉄道記念物)(重要科学技術史資料(未来技術遺産))>
1964年(皇紀2624)昭和39年、日本車輌製造製
交通科学博物館から移転された0系新幹線の車両で、4両編成として展示されている
プロムナードに収蔵されている
<7100形蒸気機関車7105号機(鉄道記念物)>
1880年(皇紀2540)明治13年、米国H.K.ポーター製
通称「義経号」
扇形機関車庫に動態復元されている
<SLスチーム号&展示運転線>
梅小路機関車庫と接続する片道500mの展示運転線を用いたSL列車
蒸気機関車が専用の客車2両を牽引して往復する
<SL第二専用検修庫>
蒸気機関車の解体検査や修理に特化したSL専用検修庫が開館に合わせて新設された
蒸気機関車を吊り上げることができるクレーンが設置され、修理風景などが見学できるよう、一部をガラス張りされている
<スカイテラス>
本館3階の南側にある屋上に設置された展望スペース
京都の街並みやJRの在来線や新幹線が一望できる
京都 - 西大路間、京都 - 丹波口駅間を走る在来線全列車の現在運行位置をリアルタイムで示すモニター(TID)がある
<運転シミュレーター>
新幹線用が2台、在来線用が6台設置されている
<ATS・ATC体験>
車載カメラが搭載されたOゲージサイズの車両で、モニター付きの運転台が6台設置されている
<CTC表示板>
山陽新幹線 新神戸 - 小倉間のCTC表示板が設置されており、実物同様に動作している
<大阪駅時鐘(鉄道記念物)>
メインスペース1階に展示されている
鐘の前に人が立つと鐘の音色が流れる仕掛けとなっている
<ジオラマコーナー>
本館2階にある
約300m2の広さを持つ日本最大級を誇るHOゲージの鉄道ジオラマ