京都府立陶板名画の庭(きょうとふりつとうばんめいがのにわ)は、下鴨の京都府立植物園の東隣にある屋外美術館
世界の名画の美しさを忠実に再現し、永く保存できるように陶器の板に転写して展示している
陶板画を展示した世界で初めての絵画庭園といわれる
世界の名画が、屋外で鑑賞できる世界で初めての絵画庭園といわれる
陶板画は、原画を撮影したポジフィルムから、写真製版技術により陶製の板に転写し焼成したものである
変色や腐食が起こらないので屋外でも永く保存することが可能といわれる
名画8点のうち、4点は「国際花と緑の博覧会」のために制作され、安藤忠雄の設計によるパビリオン「名画の庭」に
展示されていたもの
残り4点は、陶板名画の庭のために作られた
陶板画は、大塚オーミ陶業株式会社の信楽工場で制作された
堺屋太一の企画発案により、所有者であったダイコク電機取締役 栢森新治より京都府に寄贈された
庭園は、安藤忠雄の設計で、ゆるやかなスロープで地下2階まで掘り下げられ、回廊式の構造となっている
スロープや空中デッキがあり、巨大な絵画を、高さや角度を変えながら観賞できる
大小の滝や池による水辺も造られ、水の音を聞きながら鑑賞できる
陶板画は全部で8点
<睡蓮・朝>
フランス・パリのオランジュリー美術館にあるモネの睡蓮を描いた作品
大きさは、約2m×約12mで、ほぼ原寸大
<鳥獣人物戯画>
平安時代に鳥羽僧正により描かれたという高山寺所有の絵巻物
猿・兎・蛙の遊戯の甲巻は、約60cm×約22.6mで、ほぼ原寸の2倍
鳥獣の生態を描写した乙巻は、約60cm×約24mで、ほぼ原寸の2倍
<最後の審判>
バチカンのシスティーナ礼拝堂にあるミケランジェロの作品
大きさは、約14.3m×約13mで、ほぼ原寸大
<最後の晩餐>
イタリア・ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の食堂にあるレオナルド・ダ・ヴィンチの作品
大きさは、約4.3m×約8.9mで、ほぼ原寸大
<清明上河図>
北京の故宮博物院にある張澤端により描かれたといわれている作品
大きさは、約35cm×約12mで、ほぼ原寸の2倍
<ラ・グランド・ジャット島の日曜日の午後>
アメリカのシカゴ美術館にあるスーラの作品
大きさは、約2m×約3mで、ほぼ原寸大
<テラスにて>
アメリカのシカゴ美術館にあるルノアールの作品
大きさは、約1m×約80cmで、ほぼ原寸の2倍
<糸杉と星の道>
オランダのクレラー・ミュラー美術館にあるゴッホの作品
大きさは、約92cm×約73cmで、ほぼ原寸の2倍