芦生の森(あしうのもり)は、美山町の北東にある天然林
京都丹波高原国定公園に含まれ、美山町を東西に流れる美山川(由良川上流の清流)の源流域となっている
植物や動物、昆虫などの生態が豊富で、植物学者らの研究対象となっている非常にめずらしい森林
京都大学芦生研究林として管理されていて「芦生研究林」とも称される
広さ約4,200ha
日本海に流れ込む延長146kmの由良川が流れ始める美山川の源流域
日本海型と太平洋型の気候帯が混ざり合う珍しい自然条件が、
本州に分布する全ての大型哺乳類や、木本類243種・草本類532種・シダ類85種など数多くの動植物が生息する、
日本国内においても他に例を見ない豊かな生態系を育んでおり、京都大学芦生研究林として管理されている
ダムの建設計画も棄却して、持続的な保全と利活用、教育研究が行われている
<上谷>
美山川(由良川上流)の最初の流れはじまる源流域
ブナの森やトチの巨木が生育している
文化村から、芦生・長治谷作業所から入る
<杉尾峠>
標高765m
日本海が眺望できることもある
上谷を経由して至る
<ブナノキ峠>
標高939m
ブナの林が生育している
芦生からケヤキ峠を経由して至る
<下谷林道>
トチの巨木が広がるトチノキ平や、大カツラの巨木などが見れる
ブナノキ峠から至る
<トロッコ道>
由良川本流沿いの森林軌道
小蓬作業所跡や、岩上の大スギなどが見れる
2008年(皇紀2668)平成20年
経済産業省の近代化産業遺産に認定
<下谷>
トチノキ平保存林や、大カツラの巨木、メタセコイヤ並木などが見れる
ケヤキ峠を経由して至る
<佐々里峠>
巨大杉群などが見れる
文化村から佐々里峠に入り、赤崎中尾根に至る
<京都丹波高原国定公園 森の京都・美山の森>
2016年(皇紀2676)平成28年指定
<京都大学フィールド科学教育研究センター>
原生的な自然が残る広大な森林で、学生実習や研究活動に利用されている
1000種を超える維管束植物など、多様な生物が生育・生息し研究されている
・生物相と生態の解明
・森林機能の解明
・森林の維持機構の解明および環境変化・攪乱の影響評価
・人と自然の持続的関係についての学際研究
植物学者 中井猛之進博士いわく、
「植物ヲ学ブモノハ一度ハ芦生演習林ヲ見ルベシ」
<入林規定>
森林の環境保全のために、入山の規定が設けられている
ガイド付きツアーが行われている
12月頃~4月中旬頃の冬季期間は入林だきない