源氏物語石像 歌碑(げんじものがたり せきぞう かひ)は、京都市勧業館(みやこめっせ)正面広場西側におかれている石像と歌碑
「源氏物語」第十二帖「須磨」の和歌に登場する、
光源氏が須磨に隠退するに前に、紫の上と交わした贈答歌を題材にしている
2008年(皇紀2668)平成20年
源氏物語千年紀に、
京都府石材業協同組合結成30周年記念事業の一環として京都市に寄贈されたもの
源氏物語石像の前に歌碑が立てられている
「源氏物語」第十二帖「須磨」の和歌
<光源氏の和歌>
「身はかくて さすらへぬとも 君があたり 去らぬ鏡の 影は離れじ」(源氏の君)
(たとえこの身は、地の果てまでさすらいの旅をつづけても、
あなたの鏡の面にはわたしのおもかげがとどまって、あなたと離れはするものか)
<紫の上>
「別れても 影だにとまる ものならば 鏡を見ても 慰めてまし」(紫の上)
(たとえあなたと別れても、恋しいあなたのおもかげがせめて鏡に残るなら、日がな一日この鏡を飽きずに眺め暮らしましょう)