京都芸術劇場(春秋座・studio21)は、京都芸術大学学内に開設された、大学運営による本格的な劇場
主に歌舞伎の上演を想定してつくられた春秋座と、
現代演劇・ダンスの上演を想定してつくられたstudio21と、タイプの異なる二つの空間設備がある
<春秋座(しゅんじゅうざ)>
京都芸術劇場の2つある劇場のうちの大劇場
主に歌舞伎の上演を想定して造られているが、オペラ・演劇・ミュージカルで利用できる
歌舞伎公演のための花道、廻り舞台、セリ、鳥屋、宙乗り設備などが設置されている
オペラ公演のためのオーケストラピットも備えている
観客席・舞台ともに本格的な歌舞伎スタイルを基本としながら、現代劇などの上演にも対応できる設計になっている
京都造形芸術大学(後の京都芸術大学)で、歌舞伎実技を教授していた三代目 市川猿之助(市川猿翁)の
大学に歌舞伎を上演できる本格的な劇場を作りたいという強い希望により実現した
客席数:843席(1階639席/2階204席)
延床面積:8,921.95m2
プロセニアム:間口18m・高さ約6m30cm
舞台奥行:17m
廻り盆:直径約13.6m
大セリ:約10.9m × 2.1m
小セリ:約3.6m × 1.2m
花道の長さ:17.4m
スッポン:約1.8m × 約0.9m(2分割構造)
手動バトン:63本(積載300kg)
楽屋2室(20名/40名)
<名前の由来>
「史記」の「春秋に富む」という言葉にちなむ
若さに溢れ将来性ある若者を、本物の舞台芸術をとおして育成したいという願いがこめられている
<studio21>
京都芸術劇場の2つある劇場のうちの小劇場
現代演劇やダンス、パフォーマンスなど、さまざまな舞台芸術のための実験空間
一般貸出しはされていない
移動可能な照明設備や音響装置を備え、天井グリッドには機材や美術装置を自在に吊ることができる
客席用ひな壇は、組替式で、スペースの縦使いや横使いもできる
客席合計数201席
空間:幅 約10m40cm ・奥行 約27m50cm ・高さ 約5m45cm
プロセニアム高さ約6m30cm
舞台奥行き:約17m
幕類、平台・馬足・箱馬、ダンス用リノリウムなどの附帯設備・機材
<都をどり>
2017年(皇紀2677)平成29年
祇園甲部歌舞練場が耐震調査のため長期休館となり、京都芸術劇場 春秋座で開催された