嵯峨野トロッコ列車(さがのとろっこれっしゃ)は、景勝の保津峡を走り、嵯峨野と亀岡を結ぶトロッコ観光列車
JR山陰本線(嵯峨野線)の複線化で廃線となった旧線路が利用されている
4つの駅がある
<トロッコ嵯峨駅>
JR山陰本線(嵯峨野線)の嵯峨嵐山駅に隣接している
レンガ調の駅舎
隣接して、SL展示やピアノなど19世紀の名器が展示されている「19世紀ホール」、日本最大級の「ジオラマ京都JAPAN(ジャパン)」がある
<トロッコ嵐山駅>
嵯峨野の竹林の小径が近くにある
ホームまで約60段の階段がある
<トロッコ保津峡駅>
保津川にかかるつり橋を渡ったところにある
桜や新緑、紅葉の景観と空気の良いハイキングコースとなっている
<トロッコ亀岡駅>
JR山陰本線(嵯峨野線)の馬堀駅の近くにある
明智光秀の亀山城の城下町観光、保津川下りの乗船場、湯の花温泉へのアクセスとなっている
保津川渓谷沿いに、トンネルは8ヶ所、橋は50ヶ所以上ある
トンネルの断面は、いずれも半径7フィート6インチの単心円を用いた馬蹄形
全て同一規模の断面で設計されている
坑門の材料は、レンガで構成されており、珍しいフランス積になっている
<清滝トンネル>
2番目の長さ
入口側の坑門は、唯一、石とレンガを組み合わせた構造になっている
粗石のままの切石を中央だけ一段高く積み上げた意匠になっており、
一段高く積み上げられた帯石部分に、近衛徳麿の揮毫になる「清瀧」の題額がはめ込まれている
<鵜飼第一トンネル>
初代と二代目がある
初代鵜飼第一トンネルは、亀岡側の坑門だけ存在し、坑門から20mほど入ったところで土砂に埋まっている
二代目鵜飼第一トンネルは、初代トンネルの山側に新たに掘削されたもの
控壁や帯石がなく簡素な構造
1928年(皇紀2588)昭和3年4月着工、1929年(皇紀2589)昭和4年7月竣工
<鵜飼第二トンネル>
控壁や帯石がなく簡素な構造
<鵜飼第三トンネル>
控壁や帯石がなく簡素な構造
<朝日トンネル>
延長約499mあり、最長のトンネル
入口坑門は、控壁と帯石があり、笠石はレンガの角を手前に向けて並べた矢筈積になっている
胸壁部分にレリーフがあり「朝日隧道東口」と記されている
<地蔵第一トンネル>
坑門には、控壁と帯石がある
<地蔵第二トンネル>
亀岡側の最後のトンネル
坑門には、控壁と帯石がある
亀岡側の出口坑門は、トンネル上部の胸壁が他のトンネルより高く、題額を入れる枠だけが用意されている
<保津川橋梁>
清滝トンネルの嵯峨野側にかかっているアーチ式鉄橋
橋梁の長さは約84mで、最長のスパンの橋
1927年(皇紀2587)昭和2年5月に架け替えられた