化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)(AdashinoNenbutsuJi)
所在地:
京都市右京区嵯峨鳥居本化野町
地図情報
浄土宗の寺院
山号:華西山(かさいざん)
院号:東漸院(とうぜんいん)
本尊:阿弥陀如来
開基:
空海
開山:
空海
中興の祖:
法然上人
化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)は、古来から葬送地となっている化野(あだしの)の地に立つ寺院
8千躰もの無縁仏の石塔・石仏が祀られている
石仏を覆い包むような紅葉の名所にもなっている
10月には紫式部(むらさきしきぶ)の花の名所
【化野念仏寺の歴史・経緯】
【化野念仏寺の伽藍】
<本堂>
1712年(皇紀2372)正徳2年
寂道上人により再建される
<賽の河原(さいのかわら)>
「西院の河原(さいのかわら)」とも記される無縁仏の石仏群
1903年(皇紀2563)明治36年
地元の人々などにより、
化野に散在していた多くの無縁仏や石塔が掘り出されて集められる
8千躰の無縁の石仏が、釈尊宝塔説法を聴く人々になぞらえ並んでいる
幼児が、河原の石を集めて、一つ積んでは父のため、二つ積んでは母のためと石を重ね積み上げた様子を想わせる
<みず子地蔵尊>
多聞塀に囲まれた茅屋根の小さなお堂
毎月のお地蔵様の縁日には、本堂でお祀りされる
<
角倉素庵のお墓>
背後の山の霊園墓地には、
江戸時代の豪商 角倉素庵のお墓がある
<虫塚>
<舎利塔>
釈迦仏のお墓とされるお碗を伏せたような形の三重・五重の塔
<卒塔婆>
釈迦仏の遺徳をたたえるため、お墓の後に建てられた石柱
釈迦のシンボルである法輪がつけられている
三重塔・五重塔などの供養塔の原型とされる
薄い板になったものが、お墓の後ろに立てられるようになる
<六面体地蔵尊>
竹林の小径を上がっていったところに、奥嵯峨霊園の守護神として立っている
高さ約2.3m、幅約1.6m
六角形のそれぞれの面に、
地蔵菩薩の姿が彫られている
六角屋根から水が流れ落ちていて、この水をかけてお墓参りがされる
仏教では、天道・人道・修羅・畜生・餓鬼・地獄の6つの世界を「
六道」と称され、
六道には、それぞれのお地蔵様がおられて人々を救うといわれる
彫られている
地蔵菩薩
・大堅固地蔵尊 天道
珠数を持つ
・大清浄地蔵尊 人道 花笠を持つ
・清浄無垢地蔵尊 修羅 釈杖を持つ
・大光明地蔵尊 畜生 珠玉を持つ
・大徳清浄地蔵尊 餓鬼 合掌を持つ
・大定智悲地蔵尊 地獄 香炉を持つ
<竹林の小径>
霊園墓地へ上がる参道
【化野念仏寺の寺宝】
<阿弥陀如来像>
本尊で仏師湛慶の作
鎌倉彫刻の秀作とされる
【化野念仏寺の祭事】
<千灯供養>
8月23〜24日
無縁仏の精霊に灯明を灯して供養される
独特の節回しの回向(えこう)が流れる
現在では、地蔵盆の行事として、付近の街道一帯にも供養のための灯籠が灯される
<虫供養>
9月第二日曜日
虫塚前にて行われる
【その他】
嵯峨鳥居本重要伝統的建造物群保存地区の中心的な位置にある
【化野念仏寺へのアクセス】
京都バス 鳥居本 徒歩約5分
【京都検定 第6回3級】
【京都検定 第8回3級】
【京都検定 第13回3級】
【京都検定 第20回3級】
【京都検定 第2回2級】
【京都検定 第3回2級】
【京都検定 第17回2級】