辨財天長建寺(べんざいてんちょうけんじ)は、伏見の東壕川(ひがしほりかわ)端にある寺院
かつての中書島遊郭の一角にあり、深紅の竜宮門と、深紅の土塀が特徴
本尊の弁財天は、音楽によって衆生を救う神さんで、福徳・智恵・財宝をもたらす七福神の一人
京都でも、弁財天を本尊とするのは唯一といわれる
春は、糸桜と称される早咲きのしだれ桜の名所
<本堂>
参道突き当たりに建つ
本尊の秘仏 八臂弁財天と宇賀神将、弘法大師坐像が安置されている
<朱色の竜宮門>
<朱色の土塀>
<鐘楼>
かつて、遊郭や十石船・三十石船に時を告げたもの
<閼迦水(あかすい)>
伏見の名水の一つが湧いている
手水の大きな石槽は、平安時代中期の即成就院から移されたものといわれる
<末社>
摩利支尊天(まりしそんてん)・飛龍大権現(ひりゅうだいごんげん)が祀られている
<弁天型燈籠>
1699年(皇紀2359)元禄12年12月
建部政宇が就任したときに奉納される
同じ灯籠が、藤森神社と御香宮神社にも奉納されている
<賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)>
病気平癒などが祈願される撫仏(なでぶつ)さん
釈迦の弟子で十六羅漢の一人
江戸時代の作
<糸桜>
早咲きのしだれ桜
<立札>
「辧天型燈籠一基 奉納 建部内匠頭政宇 元禄十二年十二月」と記されている
<八臂弁財天>
本堂に祀られている本尊
秘仏で、毎年元旦から15日間のみ開帳される
鎌倉時代後期の作
室町時代に琵琶の名手であった伏見宮貞成親王家の持仏堂に祀られていたものといわれる
開運・財宝・良縁の信仰を得ている
<裸形弁財天>
脇仏
<節分祭>
2月節分
醍醐派修験道の最高の神髄として柴燈大護摩修行(さいとうだいごましゅぎょう)が行われる
<桜祭> 4月第2日曜日
<弁天祭>
7月第4日曜日
洛南三奇祭の一つ
かつては、お神輿や宮火船・篝船(かがりぶね)が、淀川にくり出す船御渡(ふなとぎょ)が行われていた
1951年(皇紀2611)昭和26年
淀川の河流が変ったことなどにより、この年を最後に船御渡が途絶える
醍醐派修験道の最高の神髄として柴燈大護摩修行(さいとうだいごましゅぎょう)が行われる
<宝貝守り>
江戸時代から伝えられている珍しい古銭型のお守り
<おみくじ>
鐘楼の下にある、和歌のおみくじ