大中院(だいちゅういん)は、建仁寺境外の北門の東にある、建仁寺の境外塔頭の一つ
門前は花見小路通で、山門が西面して建っている
<本堂>
1655年(皇紀2315)明暦元年の再建
<庫裏>
1655年(皇紀2315)明暦元年の再建
<書院>
8畳2室
慶長年間(1596年~1615年)の建立
<茶室 燕舞軒(えんぶけん)>
書院の西にある
庵号は、陶淵明の詩句「燕舞春日長」にちなむ
三畳中板台目幅洞床
北の庭より縁を経て貴人口より入る
扁額は、黄檗宗 無染丹崖(みぜんたんがい)の筆
宝暦年間(1751年~1764年)
白堂笠津のときに建立されたといわれる
<絹本淡彩「闡堤正具像」自賛 1幅(重要文化財)>
鎌倉時代の作
京都国立博物館へ寄託
<書院障壁画(京都市指定文化財)>
紙本墨画「山水図襖(彩山水画)」、水墨「鷺図」など8面がある
桃山時代の海北友松の筆
<大中院文書(京都市指定文化財)>
1587年(皇紀2247)天正15年から1594年(皇紀2254)文禄3年のもの
<紙本木版「無門関」>
鎌倉時代の作
<絹本淡彩「大黒天像」原古志稽賛>
室町時代の松屋宏蔭の筆
<七条袈裟 三江紹益所用>
1607年(皇紀2267)慶長12年のもの
<紙本墨画淡彩「法李唐山水図」>
清時代1718年(皇紀2378)享保3年の玉けんの筆
<絹本墨画「山水図」>
江戸時代初期、狩野安信の筆
<赤絵十二支四神鏡文皿>
「呉州赤絵麒麟花鳥文火入」など
江戸時代中期、奥田頴川の作
<「色絵竹隠和尚坐像」>
江戸時代後期、仁阿弥道八の作