大法院(だいほういん)は、JR嵯峨野線 花園駅の北にある臨済宗 大本山 妙心寺龍泉派の塔頭
妙心寺境内の西側の中程、大庫裏の西の東西参道を西入り、玉龍院の北隣にある
信濃松代藩初代藩主 真田信之(さなだのぶゆき)の菩提所として創建され、藩寺として外護された
真田信之の孫 長姫の姻戚開係から、久我家・千種家・真田家・内藤家の四家の香火寺にもなった
<方丈(客殿)>
障壁画「叭叭鳥図(ははちょうず)」が描かれている
<露地庭園>
方丈(客殿)の西・南・東にあり、室内から眺められる
茶室有隣軒へ向かう露地
外露地、中露地、内露地に分かれている三段茶庭
一面苔敷の中に飛石が続き、腰掛待合を経由する
飛石・延段・灯籠・蹲踞なども据えられ、約100本の楓などの植栽がある
<茶室 有隣軒(ゆうりんけん)>
草庵風の四畳半の茶室
扁額「有隣」が掛かっている
床の間には掛軸「徳不孤必有隣」が掛けられている
孔子の説いた言葉で「本当に徳がある人は、孤立したり孤独に陥ることはない」という
作家 大佛次郎(おさらぎじろう)が有隣軒を気に入り、鎌倉より度々通っていたといわれる
<庫裡>
花園仁山筆の扁額「大瀍院(たいほういん)が掛かっている
<墓地>
信濃松代藩の真田家一門のお墓
松代藩の儒臣で、兵法学者 佐久間象山のお墓(攘夷派により暗殺された)
<道標「贈正四位 象山佐久間先生墓」>
境内の西側の中程、大庫裏の西の東西参道の西への入口に立っている
<紙本墨「佐久間象山像」>
松代藩の儒臣で、兵法学者 佐久間象山の肖像画
江戸時代の画家 菊池契月の筆
<障壁画「叭叭鳥図(ははちょうず)」8面>
江戸時代中期の絵師 土方稲領の筆
八哥鳥100羽が、梅の老木に群がり飛ぶ様子が描かれている
<「山水図」4面>
渡辺了景の筆
<「山水図」8面>
片山尚景の筆
<木像 盛徳院殿像>