大法院(だいほういん)(DaihouIn) 京都通メンバ
所在地:京都市右京区花園妙心寺山内   卍地図情報卍

臨済宗大本山 妙心寺塔頭
龍泉派

創建:1625年(皇紀2285)寛永2年

開基:長姫(信濃松代藩初代藩主 真田信之の孫)

開祖:転大法輪禅師 淡道宗廉(たんどうそうれん)

中興の祖:梁南禅棟(りょなんぜんとう)

 大法院(だいほういん)は、JR嵯峨野線 花園駅の北にある臨済宗 大本山 妙心寺龍泉派の塔頭

 妙心寺境内の西側の中程、大庫裏の西の東西参道を西入り、玉龍院の北隣にある

 信濃松代藩初代藩主 真田信之(さなだのぶゆき)の菩提所として創建され、藩寺として外護された

 真田信之の孫 長姫の姻戚開係から、久我家・千種家・真田家・内藤家の四家の香火寺にもなった

【大法院の歴史・経緯】






【大法院の伽藍】

 <方丈(客殿)>
 障壁画「叭叭鳥図(ははちょうず)」が描かれている

 <露地庭園>
 方丈(客殿)の西・南・東にあり、室内から眺められる
 茶室有隣軒へ向かう露地
 外露地、中露地、内露地に分かれている三段茶庭
 一面苔敷の中に飛石が続き、腰掛待合を経由する
 飛石・延段・灯籠・蹲踞なども据えられ、約100本の楓などの植栽がある

 <茶室 有隣軒(ゆうりんけん)>
 草庵風の四畳半の茶室
 扁額「有隣」が掛かっている
 床の間には掛軸「徳不孤必有隣」が掛けられている
 孔子の説いた言葉で「本当に徳がある人は、孤立したり孤独に陥ることはない」という
 作家 大佛次郎(おさらぎじろう)が有隣軒を気に入り、鎌倉より度々通っていたといわれる

 <庫裡>
 花園仁山筆の扁額「大瀍院(たいほういん)が掛かっている

 <墓地>
 信濃松代藩の真田家一門のお墓
 松代藩の儒臣で、兵法学者 佐久間象山のお墓(攘夷派により暗殺された)

 <道標「贈正四位 象山佐久間先生墓」>
 境内の西側の中程、大庫裏の西の東西参道の西への入口に立っている



【大法院の寺宝】

 <紙本墨「佐久間象山像」>
 松代藩の儒臣で、兵法学者 佐久間象山の肖像画
 江戸時代の画家 菊池契月の筆

 <障壁画「叭叭鳥図(ははちょうず)」8面>
 江戸時代中期の絵師 土方稲領の筆
 八哥鳥100羽が、梅の老木に群がり飛ぶ様子が描かれている

 <「山水図」4面>
 渡辺了景の筆

 <「山水図」8面>
 片山尚景の筆

 <木像 盛徳院殿像>


【大法院へのアクセス】

 市バス 妙心寺・妙心寺北門 徒歩約5分
 京都バス 妙心寺・妙心寺北門 徒歩約5分
 JR山陰本線(嵯峨野線) 花園駅 北へ徒歩約10分
 嵐電 北野線 妙心寺 南へ徒歩約10分

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