大寧軒(だいねいけん)は、南禅寺の勅使門の手前右側から入って金地院の奥(南側)にある南禅寺の塔頭
茶道藪内家家元 藪内紹智により作庭され、琵琶湖疏水から採り入れた池泉回遊式庭園がある
庭には、三角形の明神鳥居が建てられている
境内の広さは、約470坪ある
<数寄屋門>
<書院>
前には、大きな飛び石が敷かれている
<池泉回遊式庭園>
茶道藪内家第11代家元 透月斎竹窓紹智により作庭されて茶庭となる
庭は、三角形をしており、茶室「環翠庵」、主屋、待合があり、約470坪
琵琶湖疏水から水を引き入れた小川と池がある池泉回遊式庭園
東山三十六峰の大日山を借景としている
庭園全体は苔で覆われた露地で、飛石(とびいし)、5つの蹲踞(つくばい)、腰掛待合、9つの石灯籠などが工夫されている
南の滝口には、落差3mほどの滝があり、曲線を描く浅いせせらぎを流れ、北の境内外に流されている
小川には、3つの橋が架かり、沢渡り石が置かれている
自然石を利用した5つの蹲踞(つくばい)、石製井筒、春日型燈籠、雪見型燈籠、織部型燈籠など9つの石燈籠が置かれている
松、楓、半夏生などが植栽されている
<三柱鳥居>
小川の中に、石造の鳥居を三基組み合わせた三柱鳥居が立っている
太秦の蚕の社の鳥居を模して造られている
鳥居の真下からは、清水が湧き出している
庭の三角形に合わせられ、主屋側からは、鳥居の中に滝の水が落ちているかに見えるように立てられている
<茶室「環翠庵」>
二畳台目
待合の西に、玉石を敷きつめた枯山水の涸れ川がある
1904年(皇紀2564)明治37年の建立
<玄武岩(げんぶがん)>
茶庭に、高さ約2mの自然石の石柱が立てられている
兵庫県城崎温泉の近くの玄武洞(天然記念物)の柱状列石を運ばれた
天然記念物指定になっており搬出はできないといわれる
<藪内紹智(やぶのうちじょうち)>
茶道家元藪内家11代 竹窓紹智透月斎
藪内家9代 竹露紹智(宝林斎)の長男
大寧軒の茶庭を作庭する