大心院(だいしんいん)は、JR嵯峨野線 花園駅の北にある臨済宗 大本山 妙心寺龍泉派の塔頭
妙心寺境内の中央部、主要伽藍の東側にあり、雑華院の南側、東海庵の東向いにある
宿坊が併設されており宿泊ができる
<山門>
塔頭 龍泉庵から移されたといわれる
<本堂>
1634年(皇紀2294)寛永11年の建立
玄関には、左甚五郎作といわれる彫刻がある
<阿吽庭(あうんてい)>
方丈東庭、書院の前にある築山式枯山水庭園
東西に長い長方形で、東南部分に築山があり、スギゴケで覆われている
白砂・5色の17個の伏石・苔で、龍が天に昇ろうとする姿を表している
東の苔地の低い築山に三尊手法による石組みを中心にして、左右に数個の自然石が置かれ、
築山の下部は州浜形の曲線によって白砂面を変化させている
百日紅が植栽されている
昭和時代
中根金作による作庭
<切石の庭>
本堂の南庭
玄関から続く枯山水庭園
苔地と白砂の州浜型の地割があり、白砂には二列の長形の石が一直線に置かれている
中央に牡丹(ボタン)などの花壇がある
<祖堂>
1666年(皇紀2326)寛文6年の建立
2003年(皇紀2663)平成15年
妙心寺に売却されていたが、返却された
<祖塔(微笑塔)>
妙心寺発祥の地である玉鳳院の開山 無相大師のもの
<阿吽洞(あうんどう)>
1949年(皇紀2609)昭和24年
彫刻家 佐藤玄々が、大心院に移り、アトリエとして用いていた
<キリシマツツジ>
樹齢360年から400年の古木が2株ある
樹高は約4m、直径約2m、4月末に真紅の花をつける
1634年(皇紀2294)寛永11年
本堂建築のときに中庭に植えられたもの
<五葉松>
樹齢350年から400年の古木が2株ある
<宿坊>
末寺の僧や、行脚の雲水の旦過寮(たんがりょう)になっている
旦過とは、夕刻に宿坊に到着し、旦(あした)まで過ごす意味
夜には本格的な精進料理がいただける
<絹本着色「羅漢図」(重要文化財)>
鎌倉時代の李龍眠の筆
尊者が蓮台上に仏牙を持ち、曲彔(きょくろく)に座っている
耳朶(みみふたぶ)に三鈷杵を付け、獅子が口に牡丹の花枝をくわえている
<「白衣観音」>
友清の筆
<「中国故事人物図」(旧国宝)>
小栗宗丹の筆