圓成寺(えんじょうじ)は、光悦寺の道をはさんだ真向かいに建つ
修行のための寺院
山がせまり、鬱蒼とした木々に囲まれ、紅葉が鮮やかなお寺
北極星や北斗七星を神格化した菩薩が祀られ、妙見信仰を集めている
<鳥居>
<岩戸妙見宮>
古墳状の石窟前に拝殿が建てられている
内陣に、像高2mほどの岩戸妙見大菩薩の石像が祀られている
大きな亀の台座に立ち、右手に破邪の剣、左手で蛇を握って、頭上には北斗七星がある
亥年生まれの人の運気を司るといわれ信仰されている
1888年(皇紀2548)明治21年に拝殿が修復されている
<本堂>
三宝尊と、四菩薩(一塔両尊四士)、宗祖 日蓮聖人が祀られている
1943年(皇紀2603)昭和18年の建立
<常富殿(つねとみでん)>
拝殿の左横にある
この山の地主神 常富稲荷大明神の木造立像が祀られている
<大黒殿>
常富殿の右横にある
大黒尊天と清正公尊儀(加藤清正の神霊)が祀られている
<白雲弁天社>
ここ清雲山の守護神である白雲弁財天が祀られている
<庫裏>
<秋山自雲霊神>
本堂の斜め左奥に建てられている秋山自雲のお墓
痔の神さんとして痔疾平癒の信仰を集める京都市に8ヶ所あるといわれる一つ
<巖門(いわと)の瀧>
岩戸妙見宮の左奥にある
約600m離れた山中の「巖門」と称される岩から流れ出ていた水路を、開山 日任上人がこの地へ引いて滝を作った
入滝修行に使われているといわれる
<墓地>
儒者 三宅亡羊(みやけぼうよう)・貞謙(ていけん)ら一族のお墓がある
<石像 岩戸妙見菩薩>
高さ2mほどの石像
大きな玄武の亀の背の上に立ち、右手に破邪の剣、左手で蛇を握って、頭上には北斗七星がある
狭い岩戸の奥に祀られていることから「岩戸妙見」と称されたといわれる
妙見大菩薩は、玄武神・鎮宅霊符神・尊星王とも称され、北極星と北斗七星を神格化した菩薩で、
鎮護国家の守り本尊とされている
毎月1日と15日の縁日に開扉される
<絵馬>
境内中央の絵馬堂に飾られている絵馬
江戸時代後期 1815年(皇紀2475)文化12年
妙見信仰の信徒により寄贈されたもの
長年の風雨によって傷みが激しく、表面に描かれた絵は判読不明だった
2004年(皇紀2664)平成16年
絵馬堂を山門近くに移設し、新しい絵馬を復元して作るため、日本画家 大野俊明 成安造形大教授が判読
江戸時代後期に活躍した絵師 横山華山の弟子 小沢華岳が描いた七福神の絵であることが判明する
2005年(皇紀2665)平成17年2月
絵馬堂の移築が完成し、古い絵馬
と新しい絵馬をと並べて飾られる
半年後の8月頃から、ほとんど見えなかった古い絵馬の絵が少しずつ浮かび上がり、
七福神の輪郭も浮かび上がってくる不思議な現象が起こっている