東山浄苑東本願寺(ひがしやまじょうえん ひがしやまほんがんじ)は、東山三十六峰 六條山にある納骨施設
浄土真宗 本願寺の法統を受け継ぐ大谷本願寺派、宗教法人本願寺の拠点
花山法皇が咲き誇る山吹や藤を愛でたといわれる「花の山」に、約3万基の納骨壇が安置されている
仏教各派、神道、キリスト教、無宗教など、全ての人々を受け入れられている
敷地:約7万3千m2(約3万坪)
文化庁指定風致地区
<常楽堂(じょうらくどう)>
地上2階・地下1階、鉄筋コンクリート造
延べ床面積約3.35坪(11.05m2)
約2万基の納骨壇が安置されている
御堂の中央部は、吹き抜けになっており、身丈1丈2尺(約4m)の阿弥陀如来像が安置されている
1987年(皇紀2647)昭和62年の安置
曲水
常楽堂の外壁に沿って幅2mの回廊が四囲にめぐらされており、回廊の外側に東山の地下水が流されている
盂蘭盆会法要(うらぼんえほうよう)のときには、祖先を偲ぶ灯籠流しが行われる
<嘉枝堂(かえどう)>
地上1階・地下4階
1階に本堂、尚書(総合受付)、朱雀縁(ロビー)がある
地下に、信楽壇(納骨壇)、信楽堂(礼拝所)などがある
本堂内陣は、総本金箔張
正面(中尊前)に、本尊 阿弥陀如来像、向かって右(祖師前)に浄土真宗開山親鸞聖人御真影、
向かって左(御代前)に浄土真宗中興の祖 蓮如上人御影像が安置されている
右手の余間に、本願寺歴代上人の御影像、左手の余間に聖徳太子、七高僧の御影が掛けられている
計566席の椅子席あり、礼拝、講演、コンサート、舞台劇などが行える多目的ホールとして、
音響、照明など最新鋭の設備を備えている
信楽壇(しんぎょうだん)
嘉枝堂地下1階・地下2階に約1万基の納骨壇が安置されている
阿弥陀如来、釈迦如来、天照大御神の法統、神仏習合の教えに結縁できる納骨壇
最上の大蓮(だいれん)・核家族向けの寶蓮(ほうれん)・夫婦や一人向けの白蓮(びゃくれん)の3種がある
信楽堂(しんぎょうどう)
嘉枝堂地下3階にある信楽壇専用の御堂
扉は檜造、神仏習合で極楽浄土をイメージした空間
御荘厳(おしょうごん)
信楽堂納骨者の神仏習合の礼拝所
天照大御神、釈迦如来坐像、聖徳太子、亀山天皇、明治天皇などの天牌(てんぱい)が奉安されている
毎朝、晨朝(じんじょう)(本願寺の法式による勤行)が行われている
春秋彼岸、盂蘭盆会、報恩講、修正会などの各年中仏事も行われる
信楽壇講員之間
信楽講員のための特別ラウンジ
朱雀縁(すざくえん)
嘉枝堂1階
東山浄苑東本願寺相続講の会員・家族専用のロビーラウンジ
<庭園 響流庭(こうるてい)>
苑内の東側にある
名石 賀茂七石などが置かれている枯山水庭園
鞍馬石で作られた石舟型の手水鉢があり、水琴窟となっている
<蓮如上人胸像>
響流庭に置かれている
中興の祖 本願寺第8世御法主 蓮如上人が、山科本願寺跡の方向を指差されている
台座には、蓮如上人の御詠歌(伝如教書)が彫られている
<六角堂(ろっかくどう)>
延べ床面積555m2の鉄筋コンクリート造
宗祖 親鸞聖人が夢告を受けた頂法寺 六角堂を模している
本尊 阿弥陀如来像(白檀と楠の寄木造)が安置されている
<玅寶院>
納骨のときの法要が行われる
<黒書院>
篤信者らのための仏事の会所
1階には、レストラン 濱登久が併設されている
<総門>
総檜造
楼上には、浄土真宗の根本経典「無量寿経」に登場する釈迦三尊像が安置されている
2001年(皇紀2661)平成13年の建立
<鐘楼>
<中村汀女先生 秋山明子 師弟句碑>
2人の句4が彫られた自然石と、それを示す石碑が立てられている
<六條山>
東山三十六峰の一つ
伏見宮家 嘉枝宮 和子女王(かえのみや ともこじょおう)が、本願寺21世法主 大谷光勝(厳如上人)に降嫁されるとき
伏見宮家から大谷家が賜った
花山法皇が、東の麓から六條山を仰いで「花山」と愛でられた
松や杉、檜などの常緑樹の中、千本の白梅・紅梅、ヤマザクラ、シダレザクラ、藤、山吹、ツツジなどの花が四季折々に咲く
北に比叡山、西に市街地、東に山科を見下ろす景観がある
<阿弥陀如来像>
常楽堂の中央部の吹き抜けに安置されている本尊
身丈1丈2尺(約4m)で、堂内の木像仏として昭和時代には最大級のもの
樹齢350年の木曽檜を3本使った寄木造
仏師 江里宗平、江里康則父子の作
人間国宝 江里佐代子により、像全体に截金の技法で、金箔・プラチナ箔に緑・赤の彩色が施され、
七宝・羅網・瓔珞・蓮華などが描かれている
1987年(皇紀2647)昭和62年の安置
<釈迦三尊像>
総門の楼上に安置されている
中央:釈迦如来座像:御身丈二尺一寸(63.7cm)、光背を含めた総丈四尺九分五寸(150cm)
向かって右手:弥勒菩薩立像:総丈三尺八寸(115.2cm)
向かって左手:阿難尊者立像(あなんそんじゃりゅうぞう):総丈三尺八寸(115.2cm)
樹齢200年以上の木曽檜造で、截金細工が施されている
仏師 北宗俊氏の作
<賀正の鐘> 1月1日~3日
<修正会(しゅうしょうえ)> 1月1日~3日
<春季彼岸会> 春分の日前後3日間
<花まつり灌仏会> 4月9日
<花まつり稚児行列・お坊さん体験(子ども法要)> 4月下旬
<盂蘭盆会(うらぼんえ)> 8月13日~15日
<往還回向の夜(おうげんえこうのよる)> 8月15日
<秋季彼岸会> 秋分の日前後3日間
<報恩講(ほうおんこう)> 11月27日、28日
<お煤払い> 12月26日
<歳末昏時とお煤払い> 12月31日
<除夜の鐘> 12月31日