本能寺(ほんのうじ)(HonnouJi) 京都通メンバ
所在地:京都市中京区寺町通御池下ル下本能寺前町   卍地図情報卍

法華宗本門流の大本山

山号:なし

本尊:十界大曼荼羅

開山:日隆聖人(にちりゅうしょうにん)

中興の祖:日承上人

 本能寺(ほんのうじ)は、寺町通アーケード通の一番北、京都市役所の向かいにある寺院

 明智光秀織田信長の恐政を断った「本能寺の変」の後に、現在の地に移転された

【本能寺の歴史・経緯】






【本能寺の伽藍】

 <本堂>
 桁行七間梁間七間  1928年(皇紀2588)昭和3年の再建

 <庫裏>
 鉄筋コンクリート4階

 <織田信長公廟>
 織田信長の三男 織田信孝は、本能寺の変から1ヵ月後の7月3日に建立したもの
 織田信長が所持していた太刀が納められている

 <文人画家 浦上玉堂、浦上春琴父子の墓>

 <開山廟>
 左日隆上人、右日像上人

 <宝物館>
 鉄筋コンクリート4階、5層に宝形堂が乗っている
 織田信長が所持していたといわれる釜や茶わん、肖像や太刀
 小姓の蘭丸の刀などが保存されている

 <総門>
 門前には、日蓮聖人像が立っている

 <臥牛石(がぎゅうせき)>
 加藤清正の寄進といわれる



【本能寺の塔頭

 境内の南側に北面して一列に7院が並んでいる

 <恵昇院>
 <蓮承院>
 <定性院>
 <高俊院>
 <本行院>
 <源妙院>
 <龍雲院>

【本能寺の寺宝】

 <十界大曼荼羅
 日蓮が定めた久遠常住具足の「南無妙法蓮華経」の本尊

 <本能寺切(国宝)
 三蹟の一人の藤原行成の筆といわれる書巻
 藤原行成が、鳳凰文の雲母刷(きらずり)のある4枚の唐紙に、
菅原道真・小野篁(おののたかむら)・紀長谷雄(きのはせお)の文書を記したといわれる

 <花園天皇宸筆御年賀(重要文化財)>

 <銅鏡(重要文化財)>

【本能寺の祭礼】

 <信長まつり>
 6月2日にほど近い土日
 6月2日は、織田信長の命日
 信長公忌法要、明神ばやし(福井県織田町)、囲碁大会、日舞、文化芸術展などが行われる

 <放生会
 9月15日
 本堂にて生きた川魚を供え供養法要が行われ、三条大橋付近から鴨川に放流される



【その他】

 <日甫(にっぽう)>
 本能寺塔頭高俊院第4世院主
 日甫(にっぽう)(大住院以信)は、2世池坊専好に師事して華道を修め、華道本能寺を始祖する


 <「能」の字>
 本能寺は、焼き討ちにあうなどして幾度となく焼失していることから、
本能寺の「能」の字の右側の2つの「ヒ」を、「ヒ(火)」が「去る」ようにという願いを込めて「去」のような字に替えられている


 <本能寺の変
 明智光秀が、織田信長の恐怖政治を断つために、日承に帰依して本能寺を上洛中の宿所としていた織田信長を奇襲する
 織田信長は、自刃に追い込まれ、戦火により本能寺も焼失してしまう


 <本能寺跡
 本能寺の変のときの本能寺は、現在の地より約1.2km離れたところに、広大な境内を持っていた
 現在は、石碑が立てられている


 <映画「本能寺合戦」
 1908年(皇紀2568)明治41年、牧野省三監督による日本最初の時代劇映画
 撮影は、真如堂で行われた

【本能寺へのアクセス】

 地下鉄 東西線 市役所前駅 スグ
 市バス 河原町三条 徒歩約5分
 京阪電車 三条下車 徒歩約10分

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