宝慈院(ほうじいん)は、寺ノ内通の宝鏡寺と相国寺の間に位置する寺院
臨済宗の尼門跡寺院の一つで「千代野御所(ちよのごしょ)」と称される
<本堂>
1788年(皇紀2448)天明8年
天明の大火の後に再建されたもの
<木造 阿弥陀如来坐像(重要文化財)>
収蔵庫に安置されている本尊
寄木造、上品上生の定印を結ぶ、丈六(約284.6cm)の坐像
平安時代末期の作で、景愛寺の旧仏といわれる
<木造 無外如大坐像(重要文化財)>
鎌倉時代の尼僧の頂相彫刻(ちんぞうちょうこく)として珍しいもの
収蔵庫に安置されている
<木造 仏光国師像(重要文化財)>
収蔵庫に安置されている
<無外如大禅尼(むげにょだいぜんに)>
鎌倉幕府の有力御家人重臣 安達泰盛の娘
幼名は、千代野(ちよの)
北条氏一族の金沢顕時に嫁ぐ
その後、中国(南宋)より来日して臨済宗を広めた高僧 無学祖元に帰衣して出家し、日本最初の女性の禅僧となる
1298年(皇紀1958)永仁6年に76歳で死去する
<千代紙(ちよがみ)>
宝慈院(千代野御所)で、尼僧らが描いた絵が由来といわれる