橋寺放生院(はしでらほうじょういん)は、宇治川沿い、宇治橋の南東にある寺院
聖徳太子の時代から宇治橋の管理をしていた守り寺といわれる
宇治川の対岸には、平等院が建つ
<本堂>
地蔵菩薩像と不動明王像が祀られている
<橋かけ観音>
恋のはしかけ
極楽のはしかけ
合格のはしかけ
<浮島十三重石塔(重要文化財)>
平等院からあじろぎの道を通り、喜撰橋を渡った宇治川の浮島「塔の島」に建つ
高さ15.2mで、日本最大の石塔
1286年(皇紀1946)弘安9年
宇治橋の架け替えに伴い、宇治川の殺生禁断と宇治橋供養のために、叡尊により建立される
以後、洪水や地震で倒壊などにより再建される
1756年(皇紀2416)宝暦6年
洪水による倒壊し、復旧が困難となり、150年間、川中に埋没していた
1908年(皇紀2568)明治41年
九重目の笠石と相輪を補い再建される
<宇治橋断碑(重要文化財)>
本堂の前庭に建つ日本最古の碑
日本三古碑(群馬県の多胡碑、宮城県の多賀城碑)の一つ
宇治橋が架けられた経緯などが書かれている
この碑文から、宇治橋は、646年(皇紀1306)大化2年に架橋されたとされる
1791年(皇紀2451)寛政3年
付近の土中から断片が発見され、「帝王編年記」に記されていた碑文の全文により、
欠如していた部分を補って再建された
<十二支守本尊像>
生まれ歳の干支(えと)による守り本尊が祀られている
東西南北と北東、北西、南東、南西の八方角に合わせた八体の守り本尊
右側から順に
子年生まれ 千手観音菩薩
丑年・寅年生まれ 虚空蔵菩薩
卯年生まれ 文殊菩薩
辰年・巳年生まれ 普賢菩薩
午年生まれ 勢至菩薩
未年・申年生まれ 大日如来
酉年生まれ 不動明王
戌年・亥年生まれ 阿弥陀如来
<歌碑>
上田三四二
橋寺にいしふみ見れは宇治川や 大きいにしへは河越え賀祢吉(かねき)
<地蔵菩薩像(重要文化財)>
本堂の本尊
鎌倉時代中期の作
<不動明王像(重要文化財)>
本堂に安置されている