行円上人(ぎょうえんしょうにん)は、平安時代中期の僧
行願寺(革堂)を創建し、庶民を含めて広く法華経信仰を布教を行う
日頃、牡鹿の革に千手陀羅尼を書いた衣をまとっていたため、「革聖(かわひじり)」と称された
<行願寺(革堂)>
庶民を含めて広く布教活動をするために創建する
下鴨神社の槻木(つきのき)をもらって千手観音菩薩像を刻んで祀った
法華経信仰を柱とする法華八講・四十八講・釈迦講・四部講などを行い、貴族や庶民など多くの信者を集めた
行円上人が「革聖」と称されていたことから、「革堂(こうどう)」と称された
<革聖(かわひじり)>
狩人として生活をしていた頃、子供を身ごもった牡鹿を射止め、血を流しながら死んでいくときに、小鹿を産んだ姿を見て、
悔いて仏門に入ったという
延暦寺横川で修行を積み、千手陀羅尼を誦呪する聖となる
射止めた牡鹿の皮に千手陀羅尼を書いて衣として常にまとって、首に仏像をかけていたことから、「革聖」「横川皮聖」と称された