百萬遍知恩寺(ひゃくまんべんちおんじ)は、京都大学の北側に建つ、浄土宗の四大本山の一つ
七堂伽藍がそろう
<御影堂>
本堂
総欅造
<釈迦堂>
釈迦如来坐像が安置されている
1664年(皇紀2324)寛文4年
本堂(祈祷堂)として建立され、後柏原天皇の宸翰「知恩寺」の篇額を揚げられる
京都三大釈迦堂の一つ「今出川釈迦堂」として信仰された
知恩寺が「神宮寺」と称されていた頃からの本堂
床に瓦四半敷きとして、入側柱筋を周囲一間通りに設けられている
内側天井を鏡天井、入側の天井を化粧屋根裏とされる
禅宗様仏殿を強く意識した建築で貴重な遺構
来迎壁前面には、蓮華や天女が、来迎壁後面には、十六羅漢像が描かれ、
「唯心庵専誉傅故謹筆」(金戒光明寺の阿弥陀堂天井画も描いている人物)と記されている
<阿弥陀堂>
念仏堂
阿弥陀如来立像が安置されている
1811年(皇紀2471)文化8年の建立
禅宗様仏殿の建築様式で建てられており、この時代の建築に採用された貴重な遺構
入側柱と側柱の繋ぎなどは簡略化され、屋根も本瓦ではなく桟瓦が敷かれている
釈迦堂は椅子座で、阿弥陀堂は座式
本尊を祀る四天柱内天井も、釈迦堂は格天井で、阿弥陀堂は鏡天井と、昔は一番格の高い上質の天井とされていたが、
一般には最も見えない部分であり、次第に省略・簡略化されてきた傾向が現われている
<賀茂明神の分社>
<御廟>
後西天皇皇女香久宮 墓後西天皇皇女満宮墓
後西天皇皇子凉月院墓
<墓地>
法然上人
弟子 源智上人
画家 土佐光起
鳥居元忠(塔頭龍見院墓地)
など
江戸時代の豪商 桔梗屋一門の寄進によるものも多く残る
<釈迦如来>
本尊
法然上人が43才の時の自作といわれる
<絹本着色 蝦蟆鉄拐図(がまてつかいず)2幅(重要文化財)>
京都国立博物館に寄託
<絹本着色 善導大師像(重要文化財)>
奈良国立博物館に寄託
<絹本着色 十阿弥陀像(重要文化財)>
京都国立博物館に寄託
<絹本着色 仏涅槃図(重要文化財)>
京都国立博物館に寄託
<絹本着色 浄土曼荼羅図(重要文化財)>
京都国立博物館に寄託
<浄土五祖図(重要文化財)>
<大念珠繰り>
毎月15日
御影堂を一巡りする巨大な珠数を参詣者が同時に持ち、念佛を唱えながら回る
<百万遍さんの手づくり市>
毎月15日、午前9時頃から午後4時まで
御影堂前の境内を中心に約350店の手作りフリーマーケットが開催されている
手づくりの物でないと出店出来ない
1986年(皇紀2646)昭和61年に始まる
<法然上人御忌大会>
4月23日から25日
3年に一度、二十五菩薩練供養が行われる
<秋の古本まつり>
10月末から11月初旬
主催:京都古書研究会
11月3日には、古本供養も行われる
<法然上人二十五霊場第二十二番 御詠歌>
「我はただ 仏にいつか 葵草 心のつまに 掛けぬ日ぞなき」