岩屋寺(いわやじ)(IwayaJi) 京都通メンバ
所在地:京都市山科区西野山桜馬場町   卍地図情報卍

曹洞宗永平寺派天寧寺の末寺の寺院

山号:神遊山
院号:金地院

本尊:大聖不動明王

中興の祖:浅野長祚(あさのながとし)

通称:大石寺(おおいしでら)

近畿三十六不動尊第24番霊場

京都を彩る建物や庭園認定

 岩屋寺(いわやじ)は、山科西部の西野山にある寺院

 赤穂浪士 大石内蔵助良雄が、この地に邸宅を建てて約1年ほど隠棲したというゆかりの寺院で「大石寺」とも称されている

 大石良雄の念持仏といわれる本尊 不動明王が祀られ、大石良雄の遺髪塚などがある

 周辺には大石内蔵助良雄ゆかりの社寺が点在している




【岩屋寺の歴史・経緯】







【岩屋寺の伽藍】

 <本堂>
 本尊の秘仏 大聖不動明王が祀られている
 正面の桟唐戸には、連子窓様の中に浅野家の違鷹羽の家紋が浮彫されている
 扉の上の欄間には、菊水の文様が浮彫されている
 正面の左側には石造不動明王坐像が安置されている
 近畿三十六不動尊第24番霊場

 <毘沙門堂(木像堂)>
 毘沙門天像が祀られている
 浅野内匠頭長矩の位牌、四十七士の木像や位牌が安置されている
 1901年(皇紀2561)明治34年の建立

 <大石良雄遺髪之塚>
 1775年(皇紀2435)安永4年
 寺坂吉右衛門が持ち帰った大石内蔵助良雄の遺髪が埋められている
 右二ツ巴の家紋がある

 <遺髪塚碑>
 大石良雄の遺髪を埋めた塚に建て、その隠棲の跡を示すものとされる
 建立:1775年(皇紀2435)安永4年の
 建立者:宮部義正、上田正並
 大きさ:高88cm、直径34cm

 <大石弁財天>
 小さな池に、大石内蔵助自作といわれる弁財天が祀られている
 池は「忠」字型になっている

 <大石内蔵助手植えの梅>
 討入り前に、大石内蔵助が苗を植えたもの

 <茶室>
 嘉永年間(1848年〜1854年)
 大石内蔵助の邸宅の廃材で建立されたもの

 <大石稲荷社>
 参道石段下の左側の斜面に祀られている
 本殿は、銅葺屋根
 向拝の蟇股には彫刻が施されている
 覆屋に、扁額「正一位大石稲荷大明神」が掛けられている
 多くの狛狐が置かれている

 <お地蔵さんの祠>
 大石稲荷社の左側にある

 <石碑「大石良雄君隠棲旧址」>
 門前の広場にたつ
 大石良雄が隠棲した閑居跡

 <参道拡張記念碑>
 参道石階段下の右側にある
 1940年(皇紀2600)昭和15年の事業

 <昭和忠霊供養塔>
 参道拡張記念碑の左側に立てられている

 <句碑>
 参道石階段下の右側の苔が広がった山裾の斜面地に、複数の句碑が置かれている
 「塵ほどの 時雨に逢ふも 京の寂」照海
 など




【岩屋寺の寺宝】

 <大聖不動明王
 本堂に安置されている本尊
 大石内蔵助良雄の念持仏といわれる
 智証大師(ちしょうたいし)の作
 50年に一度、御開帳される
 近畿三十六不動尊第24番霊場

 <大石内蔵助の遺品>
 羽織、茶道具などの遺品が展示されている


【岩屋寺の祭事】

 <義士祭>
 12月14日
 赤穂浪士の討入り当時を再現する「山科義士まつり」が行われ、山科区より四十七士が選ばれ、
大石内蔵助をはじめとする表門隊・裏門隊・幼稚園児による四十七義士・遥泉院など女人列・祇園一力亭での様子など、
総勢約300人の奉仕により再現される

【岩屋寺へのアクセス】

 JR山科駅前より京阪バス 大石神社 徒歩約10分

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