慈雲寺(じうんじ)は、五条通から下松屋町を下ったところにある寺院
洛陽十二支妙見めぐりで、南西北の申(さる)を祀り、「島原の妙見さん」と称される
板張りと漆喰の長い塀がある
<本堂>
本尊に一塔両尊が祀られている
<妙見堂>
妙見大菩薩坐像が祀られている
走り大黒天も祀られている
<楠(クスノキ)>
<一塔両尊>
本堂に祀られている本尊
「一塔両尊」とは、妙法蓮華経が収められている宝塔に、妙法蓮華経の左右に釈迦牟尼仏・多寶仏が安置されている
<妙見大菩薩坐像>
妙見堂に祀られている
像高約10cm
「島原の妙見さん」と称される
申(さる)(南西北)を司り、「病が去る不運が去る」とされ、悪縁切りの信仰もある
江戸時代
日蓮宗唯一の尼門跡寺院 村雲瑞龍寺の祈願所となっていた
<大黒天>
妙見堂の正面左に祀られている
「走り大黒」「すばしり大黒」とも称される
足止め祈願として信仰されている
月例祭 毎月1日・15日
<洛陽十二支妙見めぐり>
京都御所紫宸殿を中心に、十二支の方角にそれぞれ妙見宮が祀られている
妙見菩薩は、北極星・北斗七星を神格化したもので、宇宙万物の霊気を司る霊験あらたかな菩薩とされている
12の妙見宮を順番に巡り、福寿開運などを祈願される
参拝の順番は、自分の干支からでも、その年の干支からでもよいとされる
未の方角の守護神とされる法華寺と京都御所紫宸殿から見て逆になっている