平知山地蔵院(じぞういん)は、京都府道76号野田川大宮線沿い、京丹後市と与謝野町の境界付近、平地峠の頂上にある寺院
京都府最大級の石造 地蔵菩薩「平地地蔵」が立っている
<石造 地蔵菩薩立像(京丹後市指定文化財)>
本尊「平地地蔵」と称される
総高5.3m、像高3.5m、重さ4.2t、京都府最大級の石造の地蔵菩薩
蓮華座に立っている
顔の口の右上に黒点があることから「あざとり地蔵」とも称される
安田の谷(上常吉)から切り出された石を約300人で数日がかりで引きづり平地峠まで移動し、
そこで鱒留村の石工が初代 長谷川松助により彫られたと記録されている
常林寺(下常吉)(曹洞宗)により管理されている
1833年(皇紀2493)天保4年3月
常林寺八世 勝音和尚により寄付を募り、7万5千人の寄付により建立された
江戸時代
京へ丹後ちりめんを売り帰りする街道筋で、その平地峠の頂上に山賊・追剥に襲われないことを願って旅路安全祈願のために
建立されたという
1808年(皇紀2468)文化5年の宮津藩の農民一揆で犠牲となった人たちの供養にために建立されたともいう
<子安地蔵尊>
平地地蔵を見下ろす上の段の1間四方の小さな祠に安置されている
高さ1.2m、台座20cm
男児を抱いた尊像で、安産と子授け祈願がされている
<石柱型の灯籠>
高さ2.6m
<地蔵尊像庵室移転記念碑>
高さ1.5
1899年(皇紀2559)明治32年3の建立
<百年塔>
1869年(皇紀2529)明治2年3月
高さ1.7mの自然石
<歌碑>
「ほろほろと 桜花散る夜を来て遊ぶ 生まれくるべき まぼろしの児が」
<石碑>
「浮標」誌70号に掲載された谷口謙の詩「佳日」の前半部が刻まれている
<平地地蔵公園祭>
7月23日に夜祭が行われる
(7月第3週末に移行されている)
<蓑着せ(こもきせ)>
11月23日
平地地蔵に、雪よけのために餅藁製の頭巾と蓑が着せられる(総重量は約60kg)
午前8時から、常林寺の住職が般若心経を唱え法要が行われる
その後、下常吉地区の住民が数人がかりで、はしごや竹ざおを用いて行われる
3月中旬のお彼岸の前後まで着せられている
<平地地蔵公園>
平地峠の頂上にあたり、平地地蔵が立つ地蔵院や駐車場も含めた一帯