地蔵院(じぞういん)は、北野天満宮の南にある小さなお寺
3月下旬〜4月中旬は、「五色散り椿」の名所
<五色八重散椿>
書院前庭の椿
加藤清正が、文禄の役の朝鮮出兵の際に蔚山城(うるざんじょう)から持ち帰り、豊臣秀吉に献上し、
北野大茶会の際に、豊臣秀吉が、地蔵院に寄進したもの
1983年(皇紀2643)昭和58年の春
初代の樹は、に樹齢約400年にて枯死し、現在は、樹齢約100年の二世
一木で、白色、ピンク、紅色、絞りなどに咲き分け、普通の椿は花ごと落下するが、この椿は、色とりどりの花びらが一片一片散る
3月下旬から4月中旬が見頃
<天野屋利兵衛の墓>
忠臣蔵で有名な天野屋利兵衛(あまのやりへえ)は、赤穂浪士の討入りを陰で支え、
晩年、地蔵院に隠棲し、剃髪して浪士らの冥福を祈ったといわれる
討入りのあった12月14日には、天野屋利兵衛の木像が公開される
<夜半亭巴人(やはんていはじん)の墓>
江戸時代初期の俳人
与謝野蕪村(よさのぶそん)の師 早野巴人(はやのはじん)
辞世の句「こしらへて あるとは知らず 西の奥」が刻まれている
<切支丹の墓>
<豊国大明神の奉燈>
<五劫思惟阿弥陀如来>
本尊
善導大師の作といわれる
「お多福阿弥陀」と称されている
<地蔵菩薩>
地蔵堂に祀られている
元の本尊
行基の作といわれる
「鍬形地蔵」「木屋地蔵」とも称されている
洛陽四十八地蔵願所の第十二番札所
<地蔵堂の背後の板扉>
北野神社にあった多宝塔の遺構といわれる
<十一面観音菩薩立像>
観音堂の中央の厨子に祀られている
一木造丈五尺三寸
平安時代前期
慈覚大師 円仁の作といわれる
脇侍に、雨宝童子と春日龍神が安置されている
洛陽三十三所観音巡礼第三十番札所