成就院(じょうじゅいん)は、清水寺境内の北方にある旧本坊だった塔頭
京都の3つの成就院の雪月花庭園の一つの「月の庭」がある
<書院>
<月の庭(国の名勝)>
書院の縁先から眺める借景式庭園、本来は池泉回遊式庭園
心字池に映る月影が見事なことから「月の庭」と称される
庭園奥の谷境の生垣を低くして、向かいの高台寺山を借景とし、山腹には石燈篭が置かれ、遠近感を出す工夫がされている
烏帽子石(えぼしいし)や、蜻蛉燈籠(かげろうとうろう)、手鞠燈籠(てまりとうろう)、籬島石(まがきじまいし)などの石造の
珍品などが巧みにおかれている
縁先に置かれた「誰が袖手水鉢(たがそでちょうずばち)」は豊臣秀吉が寄進した手水鉢
五葉松・侘助椿なども植えられている
西庭には、珍しい三角灯籠が置かれている
江戸時代初期の作庭
相阿弥の作庭で小堀遠州の補修とか、俳人・歌人 松永貞徳の作庭ともいわれている
京都の3つの成就院の雪月花の庭園のうちの「月の庭」
(妙満寺成就院の「雪の庭」、北野成就院(現存せず)の「梅花の庭」)
<持仏堂(護摩堂)>
庭園東の高台にある
東福門院の寄進によるもの
本尊の十一面観音菩薩や不動明王が祀られている
<石仏群>
参道の途中の右手
大日如来・観音菩薩・地蔵菩薩や二尊仏など多種多様の約1000体ほどの石仏が群集して祀られている
鎌倉時代のものもある
かつて、各町内の大日堂や地蔵堂などに祀られて、夏に地蔵盆会が行われてきた石仏
明治維新
廃仏毀釈によって清水寺に運び込まれたきたもの
<水琴窟>
書院の西庭に置かれた手水鉢
<勤皇歌僧 月照上人(げっしょうしょうにん)>
幕末維新
1858年(皇紀2518)安政5年
清閑寺(せいかんじ)にある茶室 郭公亭で、勤皇僧 月照と西郷隆盛が、国事に関する密議を交わしたといわれる