浄教寺(じょうきょうじ)は、寺町通四条通を下った繁華街に面してある寺院
平重盛が建立した鐙籠堂が由来
現在は、三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺が境内に開業し、本堂と一体化している
<本堂>
本尊 阿弥陀如来などが祀られている
内陣周りには、四十八燈の燈籠が懸けられている
回廊造りの堂内に、室町時代〜桃山時代〜江戸時代の鬼瓦や、
歴代住職が受け継いできた平重盛の由縁の諸額、高僧の書や頂相図、平尾竹霞の絵画などが飾られている
「灯籠堂古蹟」の扁額が掲げられていた
<内大臣平重盛公之碑>
平重盛の慰霊碑
皇族・政治家・軍人 有栖川宮熾仁親王の筆による
1880年(皇紀2540)明治13年の建立
<鎮守社>
平重盛が勧請した熊野大権現が祀られている
<三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺>
寺院の建替えに際して、ホテルが一体化し、客室・大浴場・レストランなどを備えている
2020年(皇紀2680)令和2年9月開業
<本尊 阿弥陀如来>
本堂に安置されている
鎌倉時代の春日仏師作
<地蔵菩薩立像>
本堂に安置されている
鎌倉時代作
<平重盛公坐像>
本堂に安置されている
桃山時代作
<平家琵琶>
琵琶法師の座があり、浄教寺で平家琵琶が演奏されていたといわれる
<燈籠堂>
平重盛が東山小松谷の邸内に建立したお堂
48間(87.2m)の精舎のを建て、各柱間毎に1体ずつ、48体の阿弥陀如来を安置
48燈の燈籠を掲げ「鐙籠堂」と称した
1間毎に、着飾って花を持った若い6官女(全員で282人)を置き、静かに礼讃や念仏を称えながら礼賛行道し、
平重盛は、中央の蓮台に端座し瞑目聴聞していたといわれる
平重盛は「心のやみの深きをば 灯籠の火こそ照らすなれ 弥陀の誓ひをたのむ身は 照らさぬところはなかりけり」と唱えた
燈籠堂では、毎月14日・15日に融通大念仏会を行ったという
平重盛は「燈籠大臣」と称されていた