上徳寺(じょうとくじ)(JyoutokuJi)
所在地:
京都市下京区富小路通五条下ル本塩竈町
地図情報
浄土宗の寺院
山号:塩竃山(えんそうざん)
本尊:
阿弥陀如来
開基:上徳院(
徳川家康の側室 阿茶の局)
開山:伝誉蘇生上人(でんよそせいしょうにん)
通称:世継地蔵 (よつぎじぞう)
上徳寺(じょうとくじ)は、平安時代、源融が邸宅 六条河原院で塩焼をし、
貴族たちが詩歌や管弦を楽しんだ河原院跡の地に立つ寺院
上徳寺の世継地蔵に祈願すると良い世継が授かるといわれ、子授け祈願・安産祈願のご利益の信仰を集めている
【上徳寺の歴史・経緯】
【上徳寺の伽藍】
<本堂>
1753年(皇紀2413)宝暦3年
永観堂の祖師堂から移築されたもの
<地蔵堂>
1871年(皇紀2531)明治4年の再建
世継地蔵が安置されている
<身代り地蔵堂>
苦悩・災難・疾病・輪禍などの身代りとなって守護してもらえる
<はがため地蔵堂>
「歯固め」として歯を守り、寿命を伸ばしてもらえる
<延命地蔵菩薩>
2つの祠がある
<水子地蔵尊>
<よだれかけ絵馬>
<勅使門>
<生姜畠>
上徳寺の裏の墓地の窪地
河原院の池の跡といわれる
<墓地>
泰栄院の宝筐院塔がある
<阿茶の局の石碑>
山門前に建てられている
<句碑>
江戸時代の冠句の唱導者 堀内雲鼓(ほりうちうんこ)の句碑とお墓がある
【上徳寺の寺宝】
<石像 世継地蔵(よつぎじぞう)>
地蔵堂に安置されている
高さ約2mの石像
<
阿弥陀如来像>
本堂に安置されている本尊
1603年(皇紀2263)慶長8年
徳川家康により、近江国矢橋(やばせ)の鞭崎八幡宮(むちざきはちまんぐう)から招来された
阿弥陀如来像
仏師 快慶の作といわれる
【上徳寺の祭事】
<世継地蔵尊大祭>
2月8日
世継地蔵は、江戸時代の初期から「京都の世継ぎさん」として信仰され安産や子孫繁栄などが祈願される
立春の後の2月8日に参拝すると、特にご利益があるとされる
十種福祈願や護摩供も行われる
【その他祭事】
<本塩竈町>
上徳寺の地には、かつて
源融の邸宅 六条河原院があり、
鴨川の水を引き入れて池をつくり、
陸奥国の塩釜の浦の景観を真似た庭園を造営する
毎月30石の海水を難波から運ばせては塩焼をさせて、その風情を楽しんだといわれる
現在の地名「本塩竈町」は、それに由来する
上徳寺の住職の苗字も「塩竈」と称する
【上徳寺へのアクセス】
市バス 河原町五条 徒歩約3分
京阪電車 五条駅 徒歩約5分
【京都検定 第23回2級】