閑臥庵(かんがあん)(KangaAn)

所在地:京都市北区烏丸通鞍馬口東入新御霊口町   卍地図情報卍

黄檗宗の尼寺

山号:瑞芝山(ずいしざん)
寺号:曙寺(あけぼのでら)

本尊:釈迦如来

開山:萬福寺六代 千呆(せんがい)

通称:鎮宅さん(ちんたくさん)

 閑臥庵(かんがあん)は、大宮御所の真北(もと梶井常修院の宮の院邸)にある寺院

 黄檗宗の尼寺

 陰陽道最高の神とされる鎮宅霊符神(ちんたくれいふしん)が祀られている

【閑臥庵の歴史・経緯】


【閑臥庵の伽藍】

 <御廟>
 鎮宅霊符神が祀られている

 <石炉>
 本廟の正面にある
 陰陽道のシンボル 六芒星(晴明九字)が刻まれている

 <狛犬>
 本廟脇にある
 台座には、陰陽道のシンボル 五芒星(晴明桔梗)が刻まれている

 <あけぼの桜>
 後水尾法皇が、庭前に植えられた桜
 「霞みゆく 松は夜ふかき 山端(やまばた)の あけぼのいそぐ 花の色かな」と歌たわれた
 これにちなんで、寺号を「曙寺」とされたといわれる
 1925年(皇紀2585)大正14年
 枯死し、その後植え替えられている

 <「方除開運 鎮宅霊符神本廟」の石碑>

 <花桃(ハナモモ)
 4月の上旬に咲く

【閑臥庵の寺宝】

 <北辰鎮宅霊符神像>
 貴船の奥の院にあった鎮宅霊符神(ちんたくれいふしん)の尊像
 円融天皇の命により、陰陽師 安部晴明が造らせ開眼し、円融天皇の命により、貴船の奥の院に御所の守護神として
祀らせたといわれる
 江戸時代後水尾法皇の夢告により、移されてきたもの
 鎮宅霊符神は、道教真法の呪術の流れをくみ、陰陽道最高の神とされる
 北辰(北極星、北斗七星)を表す神であり、十干十二支九星を司る総守護神で、仏教の妙見菩薩と同体と見なされている
 「鎮宅」とは、家宅の災禍を祓い鎮めるの意もあり、方除、厄除のご利益があるといわれる

 <後水尾上皇宸翰(しんかん)>
 後水尾法皇が勅号「閑臥庵」と命名されたときの自筆

 <十二支版木>
 伊藤若冲により作られたもの

 <砂曼荼羅>
 開山三百三十周年記念により制作されたもの



【その他】

 <普茶料理
 中国伝来の精進料理である普茶料理を、日本庭園を眺める個室で営業されている

 <開山 千呆(せんがい)>
 江戸時代前期の黄檗宗の渡来僧
 福建省生まれ
 1657年(皇紀2317)明暦3年
 雪峰崇聖寺の即非と共に来日する
 長崎 崇福寺2代、黄檗山 萬福寺6代住持となる


【閑臥庵へのアクセス】

 地下鉄 烏丸線 鞍馬口駅 徒歩3分

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