観音寺(かんのんじ)は、京田辺市普賢寺の田園地帯にある、ひっそりとした寺院
春は、参道の桜と周囲の菜の花が一面に咲く
元は普賢寺という大きな寺院で、地名「普賢寺」にも名を残している
最盛期には、13の諸堂、20ほどの僧坊が建っていたといわれ、現在は、古塔跡に数個の礎石が残っている
<大御堂(本堂)>
本尊の十一面観音菩薩像が祀られている
<庫裏>
<鐘楼>
<「二月堂竹送り復活の地」の石標>
<地祇神社>
<鎮守社>
<菜の花畑>
<木心乾漆 十一面観世音菩薩立像(国宝)>
本尊
木造、漆箔、像高172.2cm
最初に木彫りで原型を造り、それに木屎(こくそ)などを厚く塗り、盛り上げて形作る木心乾漆造
柔らかみのある顔で、衣紋の線も揺れているように見え、全体的になだらかで女性的な印象がある
左手に花瓶を持ち蓮華を挿す
頭上の10面は、正面3面が慈悲面、左3面が怒面、右3面に牙を見せる激励面、1面の最悪大笑面は諸困惑を笑い飛ばす意味がある
輪光は、輪が肩から肩にかけられているように広がっている
光背は円光
奈良時代744年(皇紀1404)天平16年に安置されたといわれる
<竹送り>
東大寺から入山した第一世 実忠和尚は、東大寺二月堂のお水取りの創始者
毎年、お水取りに使う松明の竹を送り込む行事が行われている