建仁寺(けんにんじ)は、東山の花見小路通の突き当りにある臨済宗建仁寺派大本山の寺院
日本最古の禅寺で、京都五山の第三位となる
開山の栄西禅師が、宋から喫茶の風習を持ち帰り、日本茶道の基礎が築かれ、開山降誕会には禅院茶礼の古式にのっとり
「四頭茶会」が行われる
豊臣秀吉を祀る高台寺や、「八坂塔(やさかのとう)」のある法観寺は建仁寺の末寺になる
「建仁寺の学問面(がくもんづら)」と称され、詩文芸術に秀でた禅僧を輩出し、「五山文学」と称される文芸を作り出した
建仁寺の伽藍は、最盛期には、塔頭約60ほどあったが、
応仁の乱による焼失の他、たびたびの火災で、創建当時の建物は残っていない
現在の建物の多くは、江戸時代以降に復興されたもの
約22,000坪 塔頭14ヶ寺
<方丈(本坊)(重要文化財)>
<潮音庭>
<方丈前庭「大雄苑(だいおうえん)」>
<勅使門(重要文化財)>
<法堂(はっとう)(拈華堂)>
<三門(望闕楼)(ぼうけつろう)>
<茶室 東陽坊>
<浴室>
<建仁寺垣>
<開山堂(霊松廟)>
<霊照堂(れいしょうどう)>
<安国寺恵瓊(あんこくじえけい)首塚>
<平成の茶苑>
<茶碑>
<久昌院>
<大統院>
<六道珍皇寺>
<両足院>
<霊洞院>
<正伝永源院>
<禅居庵>
<西来院>
<堆雲軒>
<興雲庵>・<陀枳尼尊天>
<常光院>
<大中院>
<清住院>
<霊源院>
<紙本金地著色 風神雷神図屏風(国宝)>
<龍虎図>
<二曲一双 紙本墨画 虎図屏風>
<建仁寺方丈障壁画 50面(重要文化財)>
<「生々流転(しょうじょうるてん)」「松韻(しょういん)」「伯楽(はくらく)」「深秋」襖絵>
<生生流転(しょうじょうるてん)>
<唐子遊戯図>
<涅般会> 3月15日
釈迦が涅般に入られたことによる法要
<仏誕生会(花まつり)> 4月8日
釈迦の誕生日の法要
<開山降誕会(四頭茶会)>
4月20日
日本に喫茶の風習を伝えたといわれる建仁寺の開山 栄西禅師の誕生日の祝う法要
方丈正面に栄西禅師の画を本尊とする三幅対を掛け、三具足(香炉・花瓶・燭台の三つの法具)が飾られる
四頭茶会が行われる
「四頭の礼(よつがしらのれい)」とも称され、禅宗寺院の茶礼の古態を伝承している
<お茶壷道中>
5月2日
八十八夜を期して、お茶壷道中が建仁寺から祇園を練り歩き、八坂神社に向かう
<開山忌> 6月5日
栄西禅師の入寂の忌日の法要
法堂で献茶式などが行われる
<布薩会(ふさつえ)> 7月30日
戒律を守ることいに厳格であった栄西禅師伝来の法会
<頼家忌> 8月18日
開基 鎌倉幕府2代将軍 源頼家の忌日法要
<達磨忌> 11月5日
中国 禅宗始祖 菩提達磨尊者の忌日法要
<成道会> 12月8日
釈迦が苦行ののち、明星を見て大悟されたことにちなみ行われる法要
<茶室 如庵(国宝)>
建仁寺正伝永源院から東京の三井家、大磯の三井家別荘、犬山の名鉄有楽苑と、たびたび解体されて移築されている
国宝に指定されている三棟の茶室(妙喜庵の待庵、大徳寺龍光院)の密庵のうちの一つ
正伝永源院に如庵が復元されている
<祇園町南歴史的景観保全修景地区>
祇園町南地区で、歴史的様式を継承する京町家がつらなる市街地