古世地蔵堂(こせじぞうどう)は、亀岡市市街地南部の京町にあるお堂
平安時代、平家物語にも登場する、鵺を弓矢で退治した武将 源頼政の守り本尊が祀られている
<本堂>
矢の根地蔵や閻魔大王が祀られている
扁額「源三位」が掲げられている
「源三位(げんさんみ)」とは、清和源氏の武士では異例の従三位まで叙せられた源頼政の通称
<道案内の石標>
<矢の根地蔵(やのねじぞう)>
本堂に祀られている地蔵菩薩
手には、錫杖(しゃくじょう)の代わりに弓矢を持っている
平家物語にも登場する、鵺を弓矢で退治した武将 源頼政の守り本尊といわれる
秘仏で、夏の地蔵盆のときには拝観できる
<鵺退治の伝説>
平安時代後期
仁平年間(1151年〜1154年)
近衛天皇を悩ました鵺を退治した源頼政は、恩賞として御剣「獅子王(ししおう)」と丹波の領地を賜わる
獅子王は、明治天皇へと献上され、現在は東京国立博物館に収蔵されている
領地は、鵺退治にちなんで「矢代荘(やしろのしょう)」と称され、後に「矢田荘」と称されるようになる
<頼政塚>
亀岡市の市街地東部の西つつじヶ丘の小高い丘の上に、源頼政の首塚が残されている
<古世門跡>
古世地蔵堂付近には、
亀山城の5つの城門のうち、大手門の東よりにあった南方向への出入口だった古世門があった