弘源寺(こうげんじ)は、嵐山にある臨済宗大本山天龍寺の塔頭
天龍寺の総門を入って右側、三秀院の西側にある
天龍寺七福神の毘沙門天が祀られている
虎嘯の庭(こしょうのにわ)は、春の桜、秋の紅葉・南天と美しく調和している
<本堂>
客殿形式
正面中央に本尊 観世音菩薩、右側に開山 玉岫禅師木像、左側に開基 細川右京太夫持之の位牌が祀られている
蛤御門の変(禁門の変)のとき、天龍寺に陣を構えた長州藩による試し切りの刀傷が廊下や部屋の柱に残る
各部屋には、竹内栖鳳とその一門(上村松園・西山翠嶂・徳岡神泉など)の日本画家の作品が飾られている
寛永年間(1624年〜1644年)の建立
<虎嘯の庭(こしょうのにわ)>
本堂正面にあり、嵐山を借景にした座観式枯山水庭園
「虎嘯」とは、「碧巌録九十九則」にある「龍吟雲起、虎嘯風生(龍吟じて雲起こり、虎嘯きて風生ずる)」という
禅の悟りの境遇を表わす語句から名付けられたもの
「龍吟」は枯れ枝の間を抜ける風の音を表し、「虎嘯」は大地より涌き出る朗々たる響きを表す
大地から湧き出た水が大海へと流れる様子を表し、帆掛け船を模した舟石がある
<毘沙門堂>
三国伝来の毘沙門天が祀られている
天井には、嵯峨面作家 藤原孚石により四季草花四十八面が描かれている
正面の「多聞天」の扁額は、弘法大師直筆
<庫裡>
<小倉山墓地>
向井去来の遺髪を埋めたお墓がある
<西行法師ゆかりの井戸>
<臥牛石>
山門の右手奥にある
<文殊菩薩>
前庭に立っている
<伏虎石>
前庭にある
<毘沙門天立像(重要文化財)>
毘沙門堂に安置されている
三国伝承(インド、中国、日本)で、インドの仏師 毘首羯磨(びしゅかつま)の作
当初は比叡山の無動寺にあったものが、転々とし、玉岫禅師により勧請されたといわれる
知恵・長寿の功徳があるといわれる
天龍寺七福神の一つ