光明寺(こうみょうじ)は、綾部市の東北部の君尾山(標高581m)の中腹にある寺院
聖徳太子により創建されたといわれる
京都府北部では唯一の国宝建造物の二王門がある
<本堂(京都府指定文化財)>
本尊 千手観音菩薩が安置されている
本堂正面には、鰐口が吊り下げられている
1836年(皇紀2496)天保7年の再建
<二王門(国宝)>
三間一戸、入母屋造、栩葺(栗の板)の二重門
長押を多用し、下層の背面と上層には連子窓を設けるなど和様を基調とし、頭貫の木鼻は大仏様となっている
仁王像は、門の正面側でなく後の間に安置されている
1248年(皇紀1908)宝治2年の建立
1950年(皇紀2610)昭和25年から1952年(皇紀2612)昭和27年10月まで
解体修理が行われる
上層背面中央の左柱に「宝治二年戊申」(1248年(皇紀1908)宝治2年)の墨書銘が発見された
床板に転用されていた棟札が発見され、1242年(皇紀1902)仁治3年から1253年(皇紀1913)建長5年にかけて
再建されたものであることが明らかになった
1516年(皇紀2176)永正13年、1729年(皇紀2389)享保14年、1859年(皇紀2519)安政6年の3度にわたり
修理が行われていたことも判明した
再興には延暦寺西塔院の僧 覚承が関わっており、この頃は天台宗の寺院であったといわれる
<庫裏>
1916年(皇紀2576)大正5年の再建
<地蔵堂>
<梵鐘>
1604年(皇紀2264)慶長9年9月20日
領主 藤懸永勝により改鋳される
<宝篋印塔(綾部市指定文化財)>
南北朝時代の建立
<木造 金剛力士立像 2躯(重要文化財)>
二王門(国宝)に安置されている
阿形は那羅延堅固王(227.5cm)、吽形は密迹金剛力士(233.3cm)
1242年(皇紀1902)仁治3年から1253年(皇紀1913)建長5年にかけての二王門の建立と同時期に造られたとされる
鎌倉時代中期の運慶派の特色をよく示している
2019年(皇紀2679)平成31年に重要文化財の登録される
<鰐口(京都府指定文化財)>
本堂正面に吊り下げられている
面径41cm、肩厚11.5cm
1410年(皇紀2070)応永17年
若洲(若狭)上釜屋の作
<紙本墨書勧進帳奉加帳 1通・1冊(綾部市指定文化財)>
1533年(皇紀2193)天文2年再建時の勧進状と奉加帳
<光明寺制札2枚(京都府登録文化財)>
室町時代のもの