鞍馬寺(くらまでら)は、京都盆地の北にある鞍馬山の南斜面にある寺院
平安時代は、京都の北方を守護する毘沙門天の寺院として信仰を集めた
鞍馬山は、牛若丸(源義経)が修行をしたところで、大佛次郎の著書「鞍馬天狗」でも有名
紅葉の名所
鞍馬山の南斜面にあり、境内は16万坪(52万8000m2)ある
<山門(仁王門)>
<阿吽の虎(あうんのとら)>
<還浄水(げんじょうすい)>
<童形六体地蔵尊(どうぎょうろくたいじぞうそん)>
<普明殿(ふみょうでん)>
<九十九折り坂>
<東光坊跡>
<義経供養塔>
<箏曲稚児之桜の碑>
<川上地蔵堂(かわかみじぞうどう)>
<いのちの像>
<放生池(ほうじょういけ)>
<岩座>
<石標>
<魔王の滝(まおうのたき)>
<吉鞍稲荷社(よしくらいなりしゃ)>
<鬼一法眼社(きいちほうげんしゃ)>
<玉杉大黒天(たますぎだいこくてん)>
<玉杉恵比寿尊(たますぎえびすそん)>
<双福橋(そうふくばし)>
<山本青瓢の句碑>
<中門>
<福寿星神社>
<多宝塔(たほうとう)>
<弥勒堂>
<開運の毘沙門堂>
<巽の弁財天社(たつみのべんざいてんしゃ)>
<洗心亭(せんしんてい)>
<寝殿(しんでん)>
<転法輪堂(てんぽうりんどう)>
<石造 転法輪>
<本殿金堂>
<金剛床(こんごうしょう)>
<閼伽井護法善神社(あかいごほうぜんじんじゃ)>
<翔雲台>
<光明心殿(こうみょうしんでん)>
<本坊金剛寿命院(ほんぼうこんごうじゅみょういん)>
<瑞風庭(ずいふうてい)>
<鐘楼(しょうろう)>
<八所明神>
<鞍馬寺経塚>
<与謝野鉄幹、与謝野晶子夫妻の歌碑>
<霊宝殿(れいほうでん)>
<書斎「冬柏亭(とうはくてい)」>
<御山の門>
<義経息次ぎの水(いきつぎのみず)>
<革堂地蔵堂(こうどうのじぞうそん)>
<義経背比べ石(せくらべいし)>
<木の根道(きのねみち)>
<大杉権現社(おおすぎごんげんしゃ)>
<義経堂(よしつねどう)>
<僧正ケ谷不動堂(そうじょうがだにふどうどう)>
<奥の院魔王殿(おくのいんまおうでん)>
<西門(にしもん)>
<由岐神社>
<毘沙門天三尊像(国宝)>
<木造 毘沙門天立像(国宝)>
<木造 吉祥天立像(国宝)>
<木造 善膩師童子立像(国宝)>
<尊天>
<木造 聖観音菩薩立像(重要文化財)>
<木造 兜跋毘沙門天立像(重要文化財)>
<鞍馬寺経塚の出土品(国宝)>
<名和長年書状(重要文化財)>
<新田義貞書状(重要文化財)>
<足利義政御教書(重要文化財)>
<黒漆剣(重要文化財)>
<銅燈籠(重要文化財)>
<花供養>
4月中旬~15日
開闢法要(かいびゃくほうよう)、中日法要(花会式)、結願法要がある
ご本尊への感謝を込めて、お花、お茶、歌舞音曲などが奉納される
謡曲「鞍馬天狗」にも登場する「雲珠(うず)」と称されるさまざまな桜が咲く頃
「うず」とは馬の鞍につける宝珠の形をした飾りで、常緑の樹々の中にさまざまな桜の咲く様子が似ていることにちなむ
<五月満月祭>
5月の満月の夜
<竹伐り会式>
6月20日
1000年以上の歴史がある、京都でも有数の古い祭事
平安時代の、鞍馬寺の峯延上人が、悪さをする大蛇を法力で退治した故事にちなむ
江戸時代中期
長さ4m、太さ10cmもある青竹を大蛇になぞらえ、
東の「近江座」と、西の「丹波座」に、2人1組で弁慶被りの法師が分かれ、
山刀で竹を一気に切り落としその速さを競い、両座の1年の豊凶が占なわれる
儀式の後の竹の切れ端は、お守りになるといわれる
<義経祭>
9月15日
<鞍馬の火祭>
10月22日
仁王門の近くにある由岐神社の祭礼
<僧正ヶ谷>
鞍馬山の大天狗は日本各地の天狗たちの総元締めで、「僧正坊」と称される
僧正ヶ谷はその総本山ともいえる場所の一つ
牛若丸は東光坊で学業に励み、夜がふけると僧正ヶ谷にきて、大天狗に兵法・剣術を習ったといわれる
<「鞍馬蓋寺縁起」>
鞍馬寺創建についての伝承が記されている
奈良時代、770年(皇紀1430)宝亀元年
鑑真和上(がんじんわじょう)の高弟 鑑禎上人(がんていしょうにん)が、夢中の高僧より、「山城国北高山に霊地あり」
「明朝、東方に瑞祥(吉兆)出現する」と夢告を受ける
夜明けに、宝の鞍をつけた巨大な白馬が現れ、その白馬に導かれ山に登る
夜中になり、鬼が現れるが、毘沙門天の加護により免れ、この地に草庵を建ててその毘沙門天像を祀ったといわれる
<「今昔物語集」「扶桑略記」>
平安時代初期の796年(皇紀1456)延暦15年
藤原南家の出身で東寺造営の長官を務めていた藤原伊勢人(ふじわらのいせんど)が、老翁の姿をした
貴布禰宜ノ明神(貴船神社の神)の神託により、白馬に導かれ毘沙門天を祀る草堂にたどり着く
夢に童子が現れ、観音菩薩と毘沙門天について諭され、両者を祀る堂を建立し、北方鎮護の道場にしたといわれる
<源義経>
鎌倉時代初期の武士
1159年(皇紀1819)平治元年
源義朝と常盤御前の間に生まれる
幼名は、「牛若丸」、「遮那王」
同年
父親 源義朝が平治の乱で戦死し、平氏より逃れるが捕えられ、3人の子が寺に入ることを条件に命を助けられる
源義経は、公卿 藤原長成の援助により鞍馬寺の東光坊阿闍梨蓮忍に預けられ、後に、禅林坊の覚日のもとへ移る
謡曲「鞍馬天狗」などの題材にもなる
<JR東海「そうだ 京都、行こう。」>
1998年(皇紀2658)平成10年の夏のキャンペーンで、
「650万年前、金星よりの使者、この地に立つ。800年前、義経、天狗と出会う」 と紹介される
<「京騒戯画(きょうそうぎが)」>
東堂いづみ原作のテレビアニメ
外界から隔離され、時間が止まった鏡都(京都)を舞台にしたアクションファンタジ
鞍馬寺が、鏡都を取り仕切る三人議会の本拠地となっている