空也堂(くうやどう)(KuuyaDou)

所在地:京都市中京区蛸薬師通堀川通東入亀屋町   卍地図情報卍

天台宗空也派の寺院

山号:紫雲山(しうんざん)
寺号:光勝寺(こうしょうじ)
院号:極楽院(ごくらくいん)

本尊:空也上人立像

開山:空也上人

別称:櫛笥道場、市中道場、空也極楽院

 空也堂(くうやどう)は、蛸薬師通堀川通から東に入ったところにある寺院

 空也上人を本尊とする空也ゆかりの寺院

 正式名称「光勝寺(こうしょうじ)」の「光勝」は、空也上人延暦寺で受戒した法名

 市聖(いちのひじり)と称される空也上人は鐘を叩き念仏を唱えて全国行脚し、布教し、全国に空也堂を建立していく

【空也堂の歴史・経緯】

【空也堂の伽藍】

 <本堂>
 空也上人の自作といわれる空也上人像が本尊として祀られている

 <地蔵尊>
 山門の左側に安置されている

 <塔頭
 江戸時代には
 8つの塔頭があった
 徳正庵、金光庵、寿松庵、東の坊、正徳庵、利清庵、南の坊、西巌庵

【空也堂の寺宝】

 <鹿角杖(わきづえ)>
 杖の先に鹿の角をつけたもの

 <瓢箪(ひさご)>

【空也堂の祭事】

 <開山忌(空也忌)法要>
 11月第2日曜日
 皇服茶の献茶式
 空也の踊念仏である歓喜踊躍念仏踊(かんきゆやくおどりねんぶつ)や
歓喜踊躍念仏踊が起源とされる六斎念仏が行われる
 六斎念仏焼香式(重要無形民俗文化財)も催される

 江戸時代には
 空也の命日に当たる旧暦11月13日に行われていた
 この日は、965年(皇紀1625)康保2年に空也上人が奥羽教化に旅立った日で、
再び帰ることはないとして忌日にするようにと弟子に伝えたといわれる


 <鉢叩(はちたたき)>
 江戸時代には
 11月13日の空也の命日から大みそかまでの48日間
 門前の敲町(たたきちょう)で、鉢や瓢箪を竹の枝で叩きながら念仏を唱え勧進が行われていた

【その他】

 <空也僧>
 空也上人の姿をして、全国を布教してあるいた僧
 短い衣を脛高(はぎだか)に着て草鞋(わらじ)を履いて、胸に鉦鼓台(しょうこだい)をつけて鉦(かね)をぶら下げ、
手に撞木(しゅもく)と鹿角杖(わさづえ)を持っていた
 全国各地に、空也上人を祀る空也堂を建てた

 空也上人の弟子 平定盛(定盛法師)(定阿弥法師)が祖とされる

 <鉢叩(はちたたき)・鉦打(かねうち)>
 空也僧の別称
 鉢や瓢箪を竹の枝で叩きながら念仏を唱えて、全国を布教してあるいた


 <敲町(たたきまち)>
 江戸時代の門前の町名
 十八家(18軒の空也僧の家)があった
 剃髪はせず、妻帯し、庶民姿で、普段は、庶民向けに茶筅(ちゃせん)(茶道具)を制作し、朝市で売ったといわれる

【空也堂へのアクセス】

 市バス 堀川蛸薬師 徒歩約5分

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