妙喜庵(みょうきあん)は、京都府南部の大山崎町にある寺院
千利休が建立した現存する唯一の茶室「待庵」(国宝)がある
<茶室 待庵(国宝)>
書院の南側に接してある
1582年(皇紀2242)天正10年
第三世の功叔士紡(こうしゅくしぼう)が茶人であったことから、千利休がよくこの妙喜庵を訪れていた
羽柴秀吉(豊臣秀吉)が明智光秀を討つために構えた山崎の地の陣中に、千利休を招いて作らせた茶室
その後に、解体されて妙喜庵に移されたといわれる
待庵は、わが国最古の茶室建造物で、千利休の現存する遺構として唯一の茶室
国宝に指定されている三棟の茶室(犬山の如庵、大徳寺の密庵)のうちの一つ
<書院(重要文化財)>
書院造、桁行二間、梁間三間、一重、切妻造、柿葺き(こけらふき)
文明年間(1469年〜1487年)
妙心寺の霊雲院書院を模して建てられ、連歌の祖 山崎宗鑑が居住していたといわれる
<書院前庭>
待庵東側の庭
豊臣秀吉ゆかりの「袖摺りの松」の3代目の切り株が残る
<明月堂>
ここにも連歌の祖 山崎宗鑑が居住していたといわれる
現在の建物は、昭和時代初期に新築されたもの
<油筒の花入れ>
山崎宗鑑の油筒を模して花入れとしたもの