妙蓮寺(みょうれんじ)(MyourenJi)
所在地:
京都市上京区寺之内通大宮東入妙蓮寺前町
地図情報
本門法華宗(ほんもんほっけしゅう)京都十六本山の大本山
山号:卯木山(うぼくさん)
本尊:
十界曼荼羅
開基:柳屋仲興入道妙蓮法尼
開山:
日像上人(日蓮聖人の孫弟子)
旧称:妙法蓮華寺(みょうほうれんげじ)、柳寺(やなぎでら)
妙蓮寺(みょうれんじ)は、西陣に立つ本門法華宗京都十六本山の一つの寺院
10月頃から翌年の4月頃まで御会式桜(おえしきざくら)が咲き続ける桜の名所
妙蓮寺椿、3月には木蓮、6月下旬からは蓮(ハス)、8月は芙蓉、酔芙蓉など花の名所
【妙蓮寺の歴史・経緯】
【妙蓮寺の伽藍】
<十六羅漢石庭(じゅうろくらかんせきてい)>
白砂に十六羅漢を表す置石、釈迦三尊を表す青石を涅槃像、獅子・象を形どった石が置かれている
江戸時代初期の
枯山水庭園
妙蓮寺の僧
玉淵坊の作庭
青石は
伏見城の名石であったといわれ、「臥牛石(がぎゅうせき)」と称し、
豊臣秀吉の寄進といわれる
羅漢を表す置石は15しかないといわれる
<奥書院>
四間に現代絵画家 幸野楳渓の「四季の襖絵」がある
<玄関>
<表書院>
<収蔵庫>
<鐘楼>
<赤穂浪士遺髪墓>
赤穂藩の家臣 大石内蔵助(良雄)ら47名が討ち入り後、切腹した46名の遺髪を、
同士 寺坂吉右衛門が、赤穂城下への帰路の途中に、
伏見の片岡源五右衛門の姉宅に立ち寄り託した
1704年(皇紀2364)元禄17年2月
主君の三回忌にあたり、彼女により、お墓が建立され納められる
2002年(皇紀2662)平成14年2月に再建される
<墓地>
現代絵画家
幸野楳嶺のお墓がある
<妙蓮寺椿(みょうれんじつばき)>
朱紅色一重の花をつける椿
徳川家康が愛でて賛をよせたといわれる
早咲きで、11月から翌春の3月末まで咲き続け、茶花としても愛用される
<御会式桜(おえしきざくら)>
日蓮大聖人が死去された10月13日前後から咲き始め、翌年4月8日に釈迦の誕生日頃に満開になる
日蓮大聖人が死去された時には開花したといわれる
【妙蓮寺の塔頭】
塔頭27ヶ院を有する大寺院であったが、1788年(皇紀2448)天明8年の
天明の大火でほとんど焼失する
現在は、8ヶ院が残っている
<恵光院>
<玉龍院>
<本光院>
<円常院>
<堅樹院>
<慈詮院
<本妙院>
<常住院>
【妙蓮寺の寺宝】
<
十界曼荼羅>
本尊
日蓮の自筆といわれる
<松尾社一切経(重要文化財)>
3,545巻の巻子本の写経が、38余の経箱に収められていた
1138年(皇紀1798)保延4年頃
松尾大社の神主の
秦氏一族によって発願され、
松尾大社の別当寺において書写されたもの
1857年(皇紀2517)安政4年
篤信者によって妙蓮寺に寄進された
1991年(皇紀2651)平成3年
立正大学の史料調査により、
平安時代の一切経であることが判明する
5,000巻余あったものと推測されており、それまでは40余巻が現存していただけの幻の経典だった
平安時代後期
松尾大社の別当寺において一切経が書写され、5,000巻余あったものと推測されている
妙蓮寺で発見されるまでは、40数巻が現存していただけで、幻の経典とされていた
1857年(皇紀2517)安政4年
篤信者によって寄進されたものといわれる
<立正安国論(りっしょうあんこくろん)写本(重要文化財)>
本阿弥光悦の写筆
<障壁画38面(重要文化財)>
奥書院と玄関の間の障壁画38面は、
長谷川等伯一派の濃彩の金碧画
豊臣秀吉の寄進といわれる
<始聞仏乗義(重要文化財)>
本阿弥光悦の筆
<紙本金地著色 松桜図 一之間 襖貼付8・天袋貼付4(重要文化財)>
<紙本金地著色 松桜図 二之間 襖貼付8(重要文化財)>
<紙本金地著色 松杉桜図 脇一之間 襖貼付6(重要文化財)>
<紙本金地著色 松桜図 玄関之間 襖貼付12(重要文化財)>
<附指定 紙本著色 柳図 脇二之間 襖貼付4(重要文化財)>
<伏見天皇宸翰法華経(沈金箱入り)8巻(重要文化財)>
<四季の襖絵>
奥書院の四間に飾られている
現代絵画家 幸野楳渓の作
【妙蓮寺の祭事】
<元旦会(がんたんえ)(国祷会)> 1月1日
<節分会(せつぶんえ)・星祭> 2月節分
<春季彼岸会(しゅんきひがんえ)> 3月彼岸
<春季大法要(しゅんきだいほうよう)> 4月12日
<盂蘭盆会(うらぼんえ)> 8月16日
<秋季彼岸会(しゅうきひがんえ)> 9月彼岸
<御会式万燈会(おえしきまんとうえ)> 10月12・13日
<御開山会(ごかいざんえ)・歴代法要> 11月10日
<除夜の鐘(じょやのかね)> 12月大晦日
【妙蓮寺へのアクセス】
地下鉄 烏丸線
鞍馬口駅 徒歩約10分
市バス 堀川寺ノ内 徒歩約3分
【京都検定 第20回3級】
【京都検定 第19回2級】