愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)は、愛宕山の参道のふもとにある寺院
平安時代より、厄除けの観音さまとして信仰を集める
嵯峨野めぐりの始発点とされている
4月中頃から5月上旬はシャガの花の名所、秋は紅葉の名所
<本堂(重要文化財)>
本尊の観音菩薩が安置されている
山腹が切り開らかれた台地に建っている
方五間(ほうごけん)、単層入母屋造(いりおもやづくり)、本瓦葺の簡素な和様建築
内部の天井は、繊細な小組格天井
本尊の位置の天井は、二重折上小組格天井となっている
鎌倉時代中期の再建
1922年(皇紀2582)大正11年
堂宇の保存のため、現在の嵯峨の地へ移築されてきたもの
<地蔵堂>
愛宕山の本地仏(ほんじぶつ)の火除地蔵菩薩が祀られている
平安時代から、火之要慎(ひのようじん)のお礼参りがされる
延命地蔵さんとしても親しまれている
<仁王門>
金剛力士像(仁王像)(京都市指定文化財)が立っている
江戸時代中期の建立
1981年(皇紀2641)昭和56年
解体復元修理が行われる
<石造 千二百羅漢>
1981年(皇紀2641)昭和56年
国家安泰を願って全国に発願され、賛同者により、それぞれの思いを込められ奉納された1200体の石造
いろいろな表情や格好をした羅漢が安置されている
<多宝塔>
お説法をする姿の釈迦如来の石像が立っている
左側には、伝教大師像が立っている
<ふれあい観音堂>
絵馬堂
手で触れられることを喜んで下さる観音菩薩が安置されている
恋愛成就としても信仰されている
<虚空蔵菩薩>
智恵守りとして「十三まいり」「受験合格祈願」にもご利益があるといわれる
<三宝の鐘>
仏・法・僧の文字がそれぞれの鐘に刻まれている
<羅漢洞>
集会所としても利用されている
蓮華蔵世界を描いた天井画がある
住職だった仏像彫刻家 西村公朝作の十大弟子像、仏像仏画などが安置されている
<三宝の松>
山門の前に立つ
<愛染橋>
裏山に通じる小さな橋
<木造千観内供坐像(せんかんないぐざぞう)(重要文化財)>
鎌倉時代の作
京都国立博物館に寄託されている
<縁日>
毎月24日
延命地蔵の法要が営まれる
<息災護摩供>
1月24日
護摩木焚きが行われ、火除札・十六羅漢大神通力供祈攸御札が授与される
<羅漢花祭>
4月第一日曜日
誕生仏潅仏会、印度舞踊が奉納される
虚空蔵菩薩福徳仏智御札が授与される
<大般若転読会>
7月24日
大祈祷法要が行われる
大般若加護祈攸御札が授与される
<紅葉祭・天狗の宴>
11月第二日曜日
天狗様から厄払いの御加持が受けられる
ちびっこ明神太鼓が奉納される
千観厄除札が授与される