六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)は、東山区の中央部の現世と冥界の境界といわれる六道の辻周辺にたつ寺院
歓喜踊躍しつつ念仏を唱えた六斎念仏の始祖といわれる空也上人が、疫病平癒のために建立した
かつて平氏の大邸宅や鎌倉幕府の六波羅探題が置かれた、源平盛衰の史跡の地にある
境内にあった十輪院が仏師運慶一族の菩提寺であったことから、運慶・湛慶坐像なども所蔵されている
江戸時代までは大伽藍であった
明治維新の廃仏毀釈で大幅に寺域が縮小し、現在、周囲は民家に囲まれている
<本堂(重要文化財)>
<宝物収蔵庫>
<十一面観世音立像>
<一願石>
<地蔵菩薩>
<阿古屋塚>
<平清盛の石塔>
<福寿弁財天>
<十一面観音菩薩立像(国宝)>
<空也上人立像(重要文化財)>
<伝・平清盛坐像(重要文化財)>
<地蔵菩薩坐像(重要文化財)>
<伝・運慶坐像(重要文化財)>、<伝・湛慶坐像(重要文化財)>
<持国天立像(重要文化財)>
<増長天立像(重要文化財)>
<多聞天立像(重要文化財)>
<広目天立像(重要文化財)>
<薬師如来坐像(重要文化財)>
<地蔵菩薩立像(重要文化財)>
<弘法大師像(重要文化財)>
<閻魔大王像(重要文化財)>
<吉祥天女像(重要文化財)>
<皇服茶>
1月1〜3日
空也上人が、当時流行していた悪疫退散のため、自ら刻んだ十一面観音菩薩像を持って市中を歩き回り、青竹を八葉の蓮片のように割り、
お茶を立てて、中に小梅干と結昆布を入れて仏前に献じたお茶を病者に授け、歓喜踊躍しつつ念仏を唱え、病魔を鎮めたのが由来
村上天皇も服されたといわれる
現在は、皇服茶として伝わり、結び昆布と小粒梅を若水でいれた煎茶に入れて飲まれる
正月三日間、授与される
<萬燈会(まんとうえ)>
8月8〜10・16日
空也上人以来の伝統行事
本堂内で灯芯による大文字を点じ、七難即滅・七福即正の祈願が行われ、火の要心の護符が授けられる
萬燈会によって迎えられた精霊は、8月16日の五山の送り火によって送られる)
<空也踊躍念仏(重要無形民族文化財)>
12月13〜31日
念仏六斎が奉納される
人目を忍んで続けられてきたことから「かくれ念仏」と称される