西福寺(さいふくじ)は、東山にある浄土宗の寺院
轆轤町(ろくろちょう)付近は、かつての葬送地 鳥辺野の入口に当たり、葬送地に送られる亡骸の無常所になっていた
あの世とこの世の境とされる六道の辻周辺には、かつて6つの仏堂があり、現在3つ残るその一つとされる
<子育地蔵>
子供の健康や病平癒に効くといわれる
<地蔵菩薩像>
平安時代の作
嵯峨天皇の皇后 檀林皇后もしばしば参詣されたといわれる
<六道絵>
第52代 嵯峨天皇の皇后 橘嘉智子(壇林皇后)を描いたといわれる江戸時代初期の「檀林皇后九相図」
美貌で知られた檀林皇后の、生前の姿から肉体が朽ち果て土に還るまでの姿を9つの段階に分けて描いたもの
生前、空海に帰依し、この地蔵堂を度々訪れていたといわれる
埋葬時には、壇林皇后の帷子が宙を舞い、帷子ノ辻へ向かったといわれる
<地獄絵図>
六道十界図
<洛中洛外図屏風>
江戸時代の作
<熊野観心十戒図>
<六道まいり>
あの世とこの世の境といわれており、盂蘭盆に先立って六道まいりが行われる
<熊野観心十界図 地獄絵絵解き>
熊野観心十戒図を用いた住職による地獄絵絵解きが行われていた
2006年(皇紀2666)平成18年
京都造形芸術大学教授 関本徹生の依頼により、関西学院大学教授 西山克の協力により絵解きが復活された
以後、京都造形芸術大学 学生プロジェクトにより絵解きが主催されている