西運寺(さいうんじ)は、伏見区桃山町の宇治川近くにある寺院
かつて、和尚さんの説教を聞いて敬服したタヌキが人気者となり、「狸寺」とも称される
<本堂>
<地蔵堂>
山門を入ったところ
世継地蔵尊が祀られている
<庫裡>
狸の置物などが飾られている
<狸の八公>
幕末維新
文久年間(1861年〜1864年)の頃
西運寺の裏山 指月のタヌキが、夜になると森から這い出してきて人々に悪戯をして困らせていた
住職 宇都宮冠道和尚は、見かねて、餌でおびき出して説教をすることにする
和尚さんの説教を受けたタヌキは、すっかり敬服し、悪戯もやめ、
和尚さんが手を叩いて呼び寄せると、裏山から姿を現すようになり、「八公」 と名付けられて
可愛がられるようになる
それが人々に伝わり、檀家も少なく寂しかったお寺は、見物人で賑やかになり、
近所の名陶工 高橋道八は、八公の等身大の焼物の像を作り門前に置いたといわれる
それ以来、西運寺は「狸寺」と称されるようになったといわれる