青龍寺(せいりゅうじ)は、高台寺の山門前、清水寺から八坂神社に通じる八坂道(霊山道)の坂道にある寺院
門前には、法然上人御遺跡 六時礼讃根源之地の石碑が立つ
<聖観世音菩薩像>
本尊
中国 唐の徳宗皇帝より、桓武天皇に献上された香木伽羅の霊木を、桓武天皇の勅命により伝教大師 最澄が彫刻したもの
「伽羅観(きゃらかん)」と称される
洛陽三十三所観音巡礼第九番札所
香木伽羅は、中国 唐で天変地異が起こり、海中から引き上げられたもの
その夜、徳宗皇帝の夢枕に観音菩薩が現われ、
「信心深い唐と、東の国の人々を救済するために身を分かち香木として現われた。すぐに日本に送るべし」と
告げられたといわれる
<念仏石>
800年ほど前に、落下してきた大小2個の隕石
叩くと「キーン」と金属性の澄んだきれいな音がする
後白河法皇回顧のため、法然上人が鉦の代わりにたたいたといわれるもの
法然上人や見仏などは、この石を叩いて六時礼賛の修行をしたといわれる
小石は本堂に、大きい石は本堂前の庭に安置されている
<法然上人御遺跡 六時礼讃根源之地>
六時礼讃は、一昼夜を朝、日中、日没、初夜、中夜、後夜の六回に分けたものを六時といい、
それぞれの六時に仏さんを拝して懺悔すべきことを説き、念仏読経を行うこと
法然上人が、後白河天皇の追善菩提のために、見仏の招きをうけて、別時念仏を行ったのが由来とされる
「ありがたや まよいのくもは おこるまじ せいりゅうじより かへるさのみち」