浄土真宗(じょうどしんしゅう)は、鎌倉時代初期、法然上人の弟子 親鸞聖人が、法然上人の教え(浄土宗)を発展させた宗派
浄土真宗の教えは、親鸞聖人によって大成され、第3世 覚如上人によって要約され、第8世 蓮如上人によって全国に伝えられる
現在、10派以上に分かれているが、浄土真宗全体としては、仏教の中で最も多くの寺院(約2万2千)信徒を擁する
<絶対他力>
浄土真宗では、ただ念仏(南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)を称えれば、阿弥陀如来の本願力(ほんがんりき)の働きによって、
悪人を含む全ての人が浄土へ往生できて成仏できるとする絶対他力が唱えられる
<阿弥陀如来>
本尊となる阿弥陀如来は、西方極楽浄土を仏国土とする仏である
<阿弥陀堂と御影堂>
浄土真宗の本山には、阿弥陀如来を安置する本堂(阿弥陀堂)と、宗祖 親鸞聖人を安置する御影堂がある
明治時代まで、妻帯の許される仏教の宗派は浄土真宗のみだけであった
親鸞聖人は、僧として公に初めて妻帯し子供をもった
他の宗派と比べ多くの宗教儀式にとらわれないことから庶民に広く受け入れられたが、
他の宗派からはかえって反発を買い「門徒物知らず」などと称された
親鸞聖人も、法然上人の教えを「真宗(真の宗教)」と称して継承するが、
本願や念仏に対する解釈の違いから、浄土宗西山派などからの批判を受け
浄土宗からの離脱を余儀なくされ「真宗」と称した
<教行信証>
親鸞聖人が著した、浄土真宗の立教開宗の根本聖典
「無量壽經」を唯一の根本聖典とし、教・行・信・証・真仏土・化身土の構成で、この世での往生成仏が体系的に説かれている
現存する親鸞聖人の唯一の真筆の書
<歎異抄>
親鸞聖人の弟子の唯円が、著した仏教書
親鸞聖人の教えに対し、浄土真宗の教団内で、さまざまな異説が現れたことを嘆き著したもの
親鸞聖人の血脈を継ぐ浄土真宗本願寺派・真宗大谷派・浄土真宗大谷本願寺派の他、門弟の流れを継ぐ諸派がある
明治維新の宗教再編時に、
現在の浄土真宗本願寺派のみ「浄土真宗」として、他は「真宗」として宗教登録された名残が残っている
浄土真宗本願寺派 本願寺(西本願寺) (下京区) 末寺約10,000
真宗大谷派 真宗本廟(東本願寺)(下京区) 末寺約9800
真宗興正派 興正寺 (下京区) 末寺約500
真宗佛光寺派 佛光寺 (下京区) 末寺約400
浄土真宗大谷本願寺派 本願寺 (伏見区) 東山浄苑東本願寺
真宗誠照寺派 誠照寺 (福井県鯖江市)
真宗山元派 證誠寺 (福井県鯖江市)
真宗出雲路派 毫摂寺 (福井県武生市)
真宗三門徒派 専照寺 (福井市)
真宗高田派 専修寺 (三重県津市)
真宗木辺派 錦織寺 (滋賀県野洲郡中主町)
「第○○代」と漢数字を用いて表記、「第○○世」とは呼称されない
浄土真宗本願寺派では「歴代宗主(しゅうしゅ)」と呼称している
真宗大谷派では「歴代法主」と呼称している
親鸞聖人のみ「聖人」と敬称、歴代宗主・門主は「上人」と敬称(在職中は付けない)
<浄土真宗本願寺派(西本願寺)歴代宗主>
宗祖 親鸞聖人
第二代 如信上人 親鸞聖人の孫
第三代 覚如上人 親鸞聖人の曾孫 親鸞聖人を宗祖、如信上人を第2代、自らを第3代と定める
第四代 善如上人 覚如上人の孫
第五代 綽如上人 善如上人の子
第六代 巧如上人 綽如上人の長男
第七代 存如上人 巧如上人の長男
第八代 蓮如上人 存如上人の長男 中興の祖とされる
第九代 實如上人 蓮如上人の五男
第十代 証如上人 實如上人の孫
第十一代 顕如上人 証如上人の長男
第十二代 准如上人 顕如上人の三男 東西本願寺に分立
第十三代 良如上人 准如上人の次男
第十四代 寂如上人 良如上人の次男
第十五代 住如上人 寂如上人の娘婿(左大臣 九条兼晴の三男)
第十六代 湛如上人 寂如上人の十男
第十七代 法如上人 寂如上人の孫(湛如上人の従兄弟)
第十八代 文如上人 法如上人の長男
第十九代 本如上人 文如上人の次男
第二十代 広如上人 文如上人の孫(本如上人の弟の次男)
第二十一代 明如上人(大谷光尊) 広如上人の五男 海外開教を実施
第二十二代 鏡如上人(大谷光瑞) 明如上人の長男
第二十三代 勝如上人(大谷光照) 明如上人の孫(鏡如上人の弟の長男)
第二十四代 即如上人(大谷光真) 勝如上人の子
第二十五代 専如 現宗主(大谷光淳) 即如上人の長男
<真宗大谷派(東本願寺)歴代法主・門首>
第十一代までは、浄土真宗本願寺派と同様
第十二代 敎如上人 第十一代 顕如上人の長男 東本願寺を分立
第十三代 宣如上人 敎如上人の三男
第十四代 琢如上人 宣如上人の次男
第十五代 常如上人 琢如上人の長男
第十六代 一如上人 琢如上人の四男
第十七代 眞如上人 常如上人の長男
第十八代 従如上人 一如上人の孫(一如上人の四男の子)
第十九代 乗如上人 眞如上人の五男
第二十代 逹如上人 乗如上人の子
第二十一代 厳如上人(大谷光勝) 逹如上人の次男
第二十二代 現如上人(大谷光瑩) 厳如上人の四男
第二十三代 彰如上人(大谷光演) 現如上人の次男
第二十四代 闡如上人(大谷光暢) 彰如上人の長男 法主から象徴的「門首」となる
第二十五代 淨如上人(大谷暢顯) 闡如上人の三男
第二十六代 修如 現門首(大谷暢裕) 彰如上人の孫(闡如上人の弟の子)
<浄土真宗大谷本願寺派(本願寺)の歴代法主>
第二十四代までは、浄土真宗本願寺派と同様
第二十五代 經如 現法主(大谷暢順) 闡如上人の次男
圓光寺 (えんこうじ) (東山区) 三條道場
圓光寺 (えんこうじ) (山科区) 快慶
岡崎別院 (おかざきべついん) (左京区) 東の別院 親鸞屋敷 岡崎御坊 姿見池
覚林寺 (かくりんじ) (下京区) 魚山の庵
願隆寺 (がんりゅうじ) (左京区) 新洞仏教会42番
祇園堂 (ぎおんどう) (東山区) 祇園女御塚
北山別院 (きたやまべついん) (左京区) 西の別院 親鸞聖人の修業の場-御里坊 御聖水
教音院 (きょうおんいん) (下京区) 佛光寺塔頭
久遠院 (くおんいん) (下京区) 佛光寺の塔頭 中坊
光薗院 (こうえんいん) (下京区) 佛光寺の塔頭 新坊
光圓寺 (こうえんじ) (下京区) 月輪本庄花園殿 親鸞聖人御入滅之地
光久寺 (こうきゅうじ) (下京区)
興正寺 (こうしょうじ) (下京区) 真宗興正派本山
光瀬寺 (こうらいじ) (東山区)
高林庵 (こうりんあん) (下京区) 佛光寺の塔頭
西宗寺 (さいしゅうじ) (下京区)
西岸寺 (さいがんじ) (伏見区) 法性寺小御堂 親鸞聖人旧跡 玉日姫御廟所
西福寺 (さいふくじ) (上京区) 豊臣秀吉妙顕寺城跡 閑院跡
西蓮寺 (さいれんじ) (左京区) 新洞仏教会
正願寺 (しょうがんじ) (左京区) 新洞仏教会43番
浄慶寺 (じょうきょうじ) (中京区)
正誓寺 (しょうせいじ) (亀岡市) 亀山城城下
昌蔵院 (しょうぞういん) (下京区) 佛光寺の塔頭 角坊
聖徳寺 (しょうとくじ) (左京区)
専正寺 (せんしょうじ) (山科区)
善随寺 (ぜんずいじ) (亀岡市)
大行寺 (だいぎょうじ) (下京区) 佛光寺の山内寺院 信暁学頭 大行寺型仏足跡
大善院 (だいぜんいん) (下京区) 佛光寺の塔頭 南坊
長覚寺 (ちょうかくじ) (下京区) 僧 受珍
長休寺 (ちょうきゅうじ) (上京区) 鞍馬口
長性院 (ちょうせいいん) (下京区) 佛光寺の塔頭 西ノ坊
南殿順興寺(なんでんじゅんこうじ)(右京区) やしょうめ寺
西大谷 (にしおおたに) (東山区) 西の大谷本廟 大谷影堂 円通橋
西本願寺 (にしほんがんじ) (下京区) 飛雲閣 滴翠園 北能舞台 虎渓の庭 狩野了慶[松鶴図]
忍性寺 (にんしょうじ) (左京区) 新洞仏教会
東大谷 (ひがしおおたに) (東山区) 大谷祖廟 東の飛地境内仏堂 親鸞聖人の墓所
東本願寺 (ひがしほんがんじ) (下京区) 徳川家康 教如 渉成園
東山浄苑東本願寺(ひがしやまじょうえん)(山科区) 大谷本願寺派
日野誕生院(ひのたんじょういん)(伏見区) 西の飛地境内 親鸞聖人の生誕地 親鸞聖人のへその緒[えな塚]
伏見別院 (ふしみべついん) (伏見区) 東本願寺の別院
佛光寺 (ぶっこうじ) (下京区) 真宗佛光寺派本山
佛光寺本廟(ぶっこうじほんびょう)(下京区)浄土真宗本山佛光寺派の墓所 親鸞聖人
佛性寺 (ぶっせいじ) (宮津市) 玉唇像 阿弥陀如来立像
本福寺 (ほんぷくじ) (左京区) 新洞仏教会
万因寺 (まんいんじ) (山科区) 八幡神社
明顕寺 (みょうけんじ) (下京区) 佛光寺の塔頭
明覚寺 (めいかくじ) (下京区) 茶室 杏梁庵
明光寺 (めいこうじ) (北区)
明福寺 (めいふくじ) (中京区) 浄瑠璃一中節 都太夫一中
養源院 (ようげんいん) (東山区) 崇源院が再建 血天井 俵屋宗達 小堀遠州の庭園
霊山本廟 (りょうぜんほんびょう)(東山区)霊山興正寺別院 興正寺本廟
了徳寺 (りょうとくじ) (右京区) 大根焚寺 中風除け 親鸞聖人の十字名号 蓮如上人の六字名号
瑠璃光院 (るりこういん) (左京区) 瑠璃の庭