泰産寺(たいさんじ)は、清水寺の本堂から錦雲渓を隔てた南の丘の上に建つ塔頭
「子安の塔(こやすのとう)」と称される三重塔(重要文化財)が立つ
この場所からは、清水寺が一望できる
さらに奥に進むと、清閑寺へ通じる
<三重塔(重要文化財)>
総丹塗り、桧皮葺
高さ約15m
各重とも、軒は二軒繁垂木(ふたのきしげたるき)、とぐみは三手先、尾垂木がない珍しいもので、縁には組高欄がめぐらされている
塔内には、6cmほどの小観音を胎内に宿す千手観音(子安観音)が祀られており「子安の塔」と称される
江戸時代初期
寛永年間(1624年〜1644年)の再建
<本堂>
洛陽三十三所観音巡礼第十四番札所として十一面千手千眼観音菩薩が祀られている
脇侍に、地蔵菩薩と毘沙門天、眷属二十八部衆に風神、雷神が祀られている
「たいないに やどりしよりも たのみつる こやすのとうの ほとけなるらん」
<産寧坂>
安産祈願の泰産寺に参拝する坂道なので、産寧(うみやすい)坂と称されるようになったともいわれる
産寧坂の上の清水寺仁王門前の広場には、「子安塔跡」の石碑が立つ