塔頭(たっちゅう)

 塔頭(たっちゅう)とは、寺院の敷地内にある子院のことをいう

 本来は、禅宗において、祖師や大寺の高僧の死後に、その弟子が師の徳を慕って、
墓塔のほとり(頭)、または、その敷地内に建てた小院のことを称する

 中国の禅寺では、住持を隠退した者は、東堂・西堂の僧堂で雲水たちと共同生活をすることとなっていたが、
 日本では、高僧が隠退後に、寺院の敷地内の子院に住み、それを「塔頭」や「塔院」と称するようになった

 さらには、塔頭が独自に檀那や寺領を獲得して、その門弟によって継承されるようになっていった

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