浮島十三重石塔(うきしま じゅうさんじゅうせきとう)は、宇治川の宇治橋の南東の塔の島に建つ石造 十三重塔
宇治川の中州に建っており「塔の島」、「浮島」「浮舟ノ島」となど称される
現存する石塔としては日本最大(塔高:約15.2m)とされる
鎌倉時代に叡尊律師によって、宇治川の魚霊の供養と宇治橋の安全の祈念のために供養塔として建立された
<浮島十三重石塔(重要文化財)>
鎌倉時代後期、叡尊律師による建立される
塔高約15.2mで、現存する石塔としては日本最大とされる
相輪と九層目の屋根は、1908年(皇紀2568)明治41年の再興の時に新しく補ったもの
初層軸部
金剛界四仏の種子が薬研彫りされている
東面:阿閦如来
西面:阿弥陀如来
南面:宝生如来
北面:不空成就
基礎北面
1000字を越える刻銘がある
宇治橋の歴史、西大寺の叡尊律師の宇治橋の再興、十三重石塔の建塔について記されている
基礎南面
1650年(皇紀2310)慶安3年再興時の追刻銘がある
<十三重石塔内納置品(京都府指定有形文化財)>
<塔の下>
魚霊の供養と宇治橋の安全の祈念のために、塔の下に漁具などが埋められたといわれる
<京都府立宇治公園 塔の島>
宇治橋の南東の宇治川の中州
叡尊律師により、宇治橋の完成に合わせて、舟を模した形の人工島が築かれ、放生会を修する祈祷道場とされた
たびたびの宇治川の氾濫にも埋もれなかったことから「浮島」「浮舟ノ島」となど称される
江戸時代の「都名所図会」にも「浮舟ノ島」と記されている
<放生院>
宇治橋の南東にある寺院
浮島十三重石塔の所有者