養源院(ようげんいん)は、豊臣秀吉の側室 淀君の父親 浅井長政(養源院)の菩提寺
蓮華王院(三十三間堂)の東向かいに建つ
<客殿(本堂)(重要文化財)>
1621年(皇紀2281)元和7年
徳川秀忠が、伏見城の遺構を移築したもの
西面に奥玄関、北面に奏者所、北東隅に内仏壇がある
俵屋宗達の襖12面、杉戸8面で飾られている
血天井
本堂の左右と正面の3方の廊下の天井
関ヶ原の戦いの前哨戦となった伏見城の攻防戦において、
守護を任せられていた伏見城が豊臣軍の大軍に包囲されても、最後まで自刃せずに戦い討死した徳川軍の鳥居元忠ら約800人を
供養するために、討死した血痕が残る大広間の床板を天井にして祀られている
同じ血天井が、宝泉院・正伝寺・源光庵・興聖寺にも残る
鶯張廊下
江戸時代初期の大工・彫刻師 左甚五郎が造ったものといわれる
<護摩堂(重要文化財)>
<鐘楼堂(重要文化財)>
<中門(重要文化財)>
<庭園>
小堀遠州の作
豊臣秀吉を祀る(豊国廟)がある阿弥陀ケ峯を遠景とされている
<白衣辨財天>
<大聖歓喜天>
<白鷹龍神>
白鷹龍神・白玉明神・赤桃明神が合祀されている
<ヤマモモ(京都市指定保存樹)>
双幹の半球形の雄大な樹形のやまもも
豊臣秀吉が、伏見桃山城内に手植えしたものを、後年、この地に植え替えられたもの
<着色 杉戸絵 八面(重要文化財)>
本堂の杉戸
鳥居元忠らの霊を慰めるために、俵屋宗達が描いたもの
表の「波」と裏の「麒麟図」の2枚4面
表の「唐獅子図」と裏の「白象図」の2枚4面
<金地着色 松図(まつず)十二面(重要文化財)>
本堂「松の間」の襖絵
松と岩だけが描かれた豪壮なもの
襖8面、戸襖4面
俵屋宗達の筆
<紙本金地著色 唐獅子図(京都府指定文化財)>
仏壇羽目板壁貼付3面
狩野山楽の筆
<大般若経会>
1月、5月、9月の21日
「一切は空である」との思想を説く諸経典を集成した「大般若経」全600巻を、御宝前で導師と出仕の僧4人で転読される
商売繁盛のご利益があるといわれる