養徳院(ようとくいん)は、紫野にある大徳寺の塔頭の一つ
足利将軍家の菩提所だった
大徳寺の南門を入って右手、住持は、大徳寺の南派と北派が交代で護持した
境内は約700坪の広さがある
<庫裏>
表門を入って正面に立っている
<客殿>
1656年(皇紀2316)明暦2年の棟札がある
旧客殿が改築されたときのものといわれる
<方丈>
典型的な表3間、裏3間の、計6間がある構造
室中の間の内陣中央に、実伝宗真像が祀られている
<茶室 閑事席(かんじせき)>
方丈の北にある
3畳台目
<方丈前庭>
禅寺の大徳寺には珍しい池泉式庭園
手前は苔庭で、白砂を挟んで、奥に地下水が自然に湧いている池がある
松が生育している鶴島と、亀島がある
杜若が咲く
<曇華院宮墓地>
初代 竺英聖瑞が、尼門跡寺院の曇華院の住持だったことから、以後の曇華院歴代が養徳院に葬られた
<足利満詮像1幅(重要文化財)>
室町時代の足利満詮の生前のときの像
足利義持の賛がある
<紙本淡彩 中達磨魔左右臨済徳山像 3幅(重要文化財)>
室町時代の伝 曽我蛇足の筆
達磨の左右に、唐僧 臨済義玄と、唐僧 徳山宣鑑が描かれている
<勝山道智像>
勝山道智(しょうざんどうち)は、足利満詮の法名
<須弥檀襖絵「瑞兆の図」8面>
方丈の室中の間の内陣の須弥檀には、実伝宗真像が安置されている
和紙に水彩絵具で、黎明色の鳳凰、桜、秋草などが描かれている
2011年(皇紀2671)平成23年
12代 藤林徳扇(ふじばやしとくせん)の筆