禅華院(ぜんげいん)は、左京区、修学院離宮の表総門の南にある寺院
鐘楼を伴う特徴的な山門が立っている
<山門>
二層が鐘楼となっている鐘楼門
「解脱山」の扁額がかかっている
1826年(皇紀2486)文政9年、修学院離宮中御茶屋の建物を移築し、修復されたもの
<本堂>
本尊の釈迦如来、左右に地蔵菩薩、観音菩薩が安置されている
1826年(皇紀2486)文政9年
修学院離宮の中御茶屋を拝領し修復
1929年(皇紀2589)昭和4年
昭和御大典御建物(1928年(皇紀2588)昭和3年の創建)の一部を下賜され再建される
<庭園>
小堀遠洲の作といわれる
紅葉の名所
<祠>
大日石仏が祀られている
<雲母坂地蔵>
弥勒菩薩坐像、阿弥陀如来像の2体の石仏
背に、「大治元年五月八日」(1126年(皇紀1786)大治元年)の銘がある
雲母坂の登り口、音羽谷にあった雲母寺(天台宗)に祀られていたもの
1885年(皇紀2545)明治18年に廃寺になり、1977年(皇紀2637)昭和52年に当院に遷されたといわれる
<阿弥陀如来立像>
花崗岩、高さ176cm、鎌倉時代後期
二重円光形の光背をつくり、厚肉彫りされて、衣文も深く彫られている
<地蔵菩薩坐像>
境内北側にある等身大の石仏
花崗岩、高さ128cm
蓮華座があり、右手に錫杖、左手に宝珠を持っている
鎌倉時代後期のもの
修学院離宮の田園の中にあったのを遷されたものといわれる
<弥勒菩薩坐像>
花崗岩、高さ95cm
1126年(皇紀1786)大治元年、「大治元年五月八日」の刻銘がある
<釈迦如来立像>
境内北側にある
花崗岩、高さ120cm
鎌倉時代のもの
<石仏が多数>
鎌倉時代後期から室町時代
<石標>
「禅華庵」と記されている
<釈迦三尊>
本堂の本尊 釈迦如来、左右脇侍に地蔵菩薩、観音菩薩が祀られている
<圓通観音>
楠木正成が信仰していたいわれる
<三面大黒天>
毘沙門天と弁財天とが合体したもの