善法律寺(ぜんぽうりつじ)(ZenpouritsuJi)
所在地:八幡市八幡馬場
律宗(りっしゅう)の奈良唐招提寺の末寺
本尊:僧形八幡大菩薩坐像(
八幡大神)
開基:善法寺宮清(ぜんぽうじきゅうせい)(
石清水八幡宮社務)
開山:実相上人(じっそうしょうにん)(奈良東大寺)
通称:もみじ寺
善法律寺(ぜんぽうりつじ)は、八幡馬場の男山中学校跡地の馬場運動広場南側にある律宗(りっしゅう)の寺院
明治時代の神仏分離までは、石清水八幡宮の祭神とされていた
室町三代将軍 足利義満の生母 良子が、特に好きだった紅葉の樹を多く寄進し、
現在も「もみじ寺」と称される紅葉の名所
【善法律寺の歴史・経緯】
【善法律寺の伽藍】
伽藍は、本堂を中心に庫裡、阿弥陀堂、聖天童が配されている
<本堂>
神仏混淆の方五間
入母屋造
中央の内陣を「高御倉(たかみくら)」と称される
堂のすべての柱は、中程で特殊な方法で接がれており、耐震の工夫がされているといわれる
当初は、丹朱塗とされている
弘安年間(1278年〜1288年)
石清水八幡宮の旧社殿を移して建立される
鎌倉時代の様式の遺構
<五輪石塔>
放生池畔に立つ
大乗院にあったものといわれる
鎌倉時代のもの
<石地蔵>
放生池畔に立つ
大乗院にあったものといわれる
【善法律寺の寺宝】
善法律寺には、優れた
仏像彫刻が現在も多く残る
<
僧形八幡大菩薩坐像>
本堂に安置されている本尊の
八幡大菩薩
明治時代の神仏分離が行われるまでは、石清水八幡宮の祭神とされていたもの
等身彩色の座像で、左手に宝珠、右手に錫杖を持つ
平安時代末頃の作といわれている
<
愛染明王>
僧形八幡菩薩坐像の脇侍
鎌倉時代の作
<
不動明王>
僧形八幡菩薩坐像の脇侍
等身大の玉眼彩色
鎌倉時代の作
<宝冠阿弥陀>
奥殿に安置されている
石清水八幡宮の宿院頓宮にあったといわれる
南北朝時代の作
<
千手観音菩薩立像>
奥殿に安置されている
鎌倉時代の作
【京都検定 第4回1級】
【京都検定 第15回1級】