善福寺(ぜんぷくじ)は、出水通を千本通から西に入ってすぐにある寺院
ここから出水通の西周辺には各宗派の寺院がいくつもあり「てらまち」とも称される地域にある
<本堂>
山門の脇に東向きに立っている
かつて、本堂は山門のすぐ前までせり出していたことで、出水の七不思議の一つとされる
現在の本堂は、阪神大震災により建て替えられている
<観音堂>
山門の左(東)側に立っている
左手前に「如意輪観世音菩薩」の石標が立っている
<地蔵堂>
石標手前の小さなお堂
<如意輪観世音菩薩坐像>
山門の左(東)側の観音堂に祀られている
平安時代の作
江戸時代初期
1628年(皇紀2288)寛永5年8月18日
丹後国与謝(現在の宮津市付近)の海中から光を放って出現した2体のうちの1体といわれる
現存する如意輪観世音菩薩坐像としては日本5本に入る貴重なものといわれる
「如意輪」とは、「如意宝珠」と「輪宝」の2つの宝を持ち合わす
「如意宝珠」は、思いのままに願いがかなうといわれる宝の玉で、人々に財産を与えてくれる
「輪宝」は、お釈迦の教えを象徴する「法輪」のことで、人々の迷いを取り除く
物心両面にわたって救いをもたらすといわれる